2020年3月4日(八段語録3703)
コロナウイルスでの試練


 今日から一か月一斉に道場を閉鎖しました。断腸の思いでありますが、道場生を守るために講じる手段であります。日本国民が危機的状況にあるという察知のもとです。基本的なウイルス対策を講じながら、道場生を含めた世界の家族を守るために最前線に立つという事を意識しました。故手塚会長の方針から目を離さないようにした結果の決断という事になります。世間的な価値観だけでなく、道場生を守るという事での決断でした。道場生を育てるという教育者でありますから、ウイルスで生命を失わせることは断じてならないという判断もあるのです。
さて、道場を閉鎖するという事は、道場生を守るという事です。お互いに成長するために生命の危機に遭遇させないという決断になるのです。道場生を愛するという決断という事です。もちろん、道場を守るという事を、道場閉鎖の後に知恵を絞って運営に当たりたいと思っています。私に対する戒めは、道場生を守るという事です。道場生の為に対応するという事は、ギリシャ・ローマ時代であったら、英雄的行動になります。そんな大げさな事でなくても、未来を背負う道場生を守るという観点からの道場閉鎖という勇断という事でもあるのです。
ところで、スタッフに対する私の対応と適応は、現場の話をよく聞くという事でありました。もちろん、主張すべきことはしてきましたが、現場がよく現状をしっかり理解しているので、時間を取って話を聞きました。それから決定した後は、経済面を含めて立て直し援助するのが私の役割という事になります。それと同時に、現場のスタッフを励ますという対応をするという事にもなります。スタッフと私は従業員と経営者という関係ではなく、友なのです。もちろん、指導員においても上下ではなく、極真を愛する友なのです。というのも、指導者との間に深い心の交流があるからなのです。私が弟子を集めたのではなく、弟子が私を選んでくれたことに関する最大の姿勢であると思っているのです。
結論として、対等な関係であり、親密な関係のスタッフを信頼して、この難局を乗り越えて行くという決意をしているのです。スタッフは、どんな試練があっても、手塚グループの計画の全貌を知って対処してくれているのです。このようなスタッフの姿勢は瞬時に起こったことではないのです。時間をかけて手塚グループのプランをよく知っているからという事なのです。このコロナウイルスの試練を乗り越えて、この件を契機に喜べる歩みをしていきたいと思うのです。私とスタッフ、道場生、三位一体となって、この危機を乗り越えて行くという覚悟を抱いた次第でした。