本部長通信200  2008年6月2日

極真精神と我々(14)


 極真会館の黒帯は指導者であります。その指導者とは、二十代に黒帯を取ったならばそこからの指導者ですし、三十代ならば、そこからの指導者であることは間違いありません。
それゆえ、それなりの年齢をベースとして、道場生を指導することになります。
 何度も話しますが、自分に対して従ってくる弟子たちが何人かいなければなりません。それが指導者としての最低限の力量になります。指導者としての公認は、自分ではなく弟子がするものです。従う者とは根源は根性が悪いものです。反対するものです。指導者のためにある存在が弟子ではないのです。
 指導者に対して、弟子は攻撃するものです。弟子は本当の指導者であることを確かめて心を許すものです。弟子の要求をみな叶えて初めて指導者としての公認を受けるのです。
ゆえに指導者は公認されなければなりません。なぜ従ってこられるかの理由を心にとめさせなければならないのです。そこで指導者が、命がけの歩みをするならば、認めてくれるのです。それも期間があるのです。一瞬なら誰でも出来ますが、何年とか何十年とかなりますと思うようにはいかないのです。
 だから、黒帯の指導者は最後までやりぬけというのです。偽黒帯ではいけないのです。

師範稽古 移動突き40分