本部長通信198  2008年5月31日

極真精神と我々(12)


 師範の決意は、極真空手道場に留まらず、道場そのものが家族編成という思いでした。月謝を取って習ってもらうなどとは一切思いもしないのです。師範の家族を増やしていく。そのことが願いでした。
 ですから、道場生を家族の一員として見つめたのです。それゆえに、師範の子供たちも学校で何かあっても道場が安らぎの場でした。なぜなら、道場生の家族が温かく師範の子供たちを受け入れてくれたのでした。
 長男は、19歳に成長して、師範が実践したことを始めるのです。指導員になって、子供たちを一生懸命に教え導いているのです。長男の進路は、道場生が動機でした。もし、道場生が怪我したら、自分が手当てしようということでした。そこで、医療接骨の道へと駆り立てたのでした。長男の成長を促したのは、まぎれもなく、菅野師範代をはじめ、佐々木支部長、小野寺支部長、その他の指導員の先生であることは間違いないのです。
 師範の子供は、指導員の先生方が成長させ、保護し、理想の指導者になれるように援助しているのです。ありがたいことです。

師範稽古 国見教室 中江選手会武心会大会準備