2019年8月27日(八段語録3620)
極真空手での選手生活の意味


 選手生活は、人生の恐れを克服て、画期的な勝利経験を積み上げるための訓練でした。
日々の稽古が、全日本選手権での戦いに勝ち上がり、連結したことは間違いない事でした。
全日本に二回、西日本大会を含めて、全日本ウエイト大会に四回という戦歴を残せたのです。
結果、二回戦での惜敗であったり、ウエイト制での八位入賞ということでもあったのです。

上位での戦いで、試し割があるのですが、その場に参席できたのも最高の出来事でした。
決して全日本での優勝はなかったのですが、地方大会での上位に勝ち進み続けた戦歴でした。
要するに、中堅選手として、さらに、月間パワー空手で三十四歳まで選手をした老練者としての名が知られていたのです。
日々の稽古が、頑強な肉体を維持し、天使が上り下りするようなハイモードに入ったのです。

さて、稽古を通じて、予選を勝ち全日本選手権への備えは、恐れへの克服でした。
稽古は、日々霊性を高めると同時に、新たなる境地を克服するという訓練になっていたのです。
究極的な全日本選手権での戦いは、私自身の本質を露わにするものでした。
その舞台を、天が準備してくださったのであり、試合中は意識不明の戦いだったのです。

相手の突きや蹴りは半端なものではなく、満身創痍で戦を繰り広げたことになります。
特に相手の下段蹴りは、常にトイレで座ることができないほどのダメージでした。
どの試合でも、持ちこたえることはできましたが、判定は容赦なく負けを決定づけました。
私もそうですが、相手も生命掛けで臨んでくるのです。

全日本選手権での成果は、選手の中で中堅クラスという位置づけでしたが、その後の人生への適用は、全戦負け知らずのレールを引かれたのでした。
何事に関しても、半端のない闘争心が加わってくるのです。
すでに、義道が「ギドウ」と改名されて、強く天が押し出してくれいるようでした。

自分自身に負けても、人に関しては負けるわけにはいかないという闘争心は半端でなかったのです。
しかし、本質は自分自身との戦いがメインテーマになったことは言うまでもありませんでした。
熱心な人生に対する燃える情熱が、人ではなく、自分自身への戦いに駆り立てたのです。
人生最大の全日本選手権での戦いは、大いなる祝福を、その後の人生にもたらしたのです。