2019年7月28日(八段語録3590)
寄留者
選手時代の修行を終えて、三十九歳の時に故郷に帰ってきたのです。
自分が育った町は懐かしい思いがしました。
最近は、根白石の畑に来ているのですが、この場所は幼年の時に祖父母と過ごした、懐かしいところなのです。
幼少の時のこの場所が、人生の小さな始まりであったわけです。
そして、この場所で今に至るまでの歩みを振り返るのです。
もちろん、これから先の事を展望する自分の姿も見え隠れするのです
この根白石は、懐かしさがあふれているのです。
私の先祖の物語があり、それを引き継いているのであります。
今に至る人生の歩みを振り返るにはとても良い場所なのです。
いつも、この根白石から世界に心を発信して、これから先の事を展望するのです。
さて、今までの人生を振り返ると、旅人であり寄留者であったと思うのです。
それだけに、人生を出発させたこの根白石の別荘は人生の原点になるというものです。
世界中を回っている、旅人としての原点がここにあるわけです。
私が生まれた時から、両親の愛情を太陽の光のように受けてきたのでした。
両親は、生活に追われながら、苦労の人生を私を育てるために過ごしてきたのでした。
また、高校を卒業するや否や、極真の道を歩むことにも、両親は協力してくれたのです。
楽な人生もあったのでしょうが、私が選択したのは、儚い歓楽に耽るよりは、厳しい修練の道を選択したのでした。
それだけに、意地でも極真の修行を宝にまさると考えたのでした。
未だに目標は達成していないのですが、今もなお遥かに望み見て喜び、いまだに寄留者であり続けているのです。
それだけに、故郷にいることは、人生の帰結点でありますが、出発点としてこの場所にあるのです。
それだけに、会長として考えていることは、もっとより故郷を求めているのです。
まだまだ、人生はこんなものではないと「あこがれる心」が大きいのです。
もっと大きな期待を天は準備していると思うのです。
それだけに、歩みは止めることのできないのです。
寄留者として、彷徨する人生は続くのです。