2019年7月28日(八段語録3589)
理想の人間像
今年は、ロシア大陸、アメリカ大陸、ヨーロッパ大陸の手塚グループの家族を巡回してきました。
国と人種を越えて、極真精神で描く正しい人間性を伝播して、私達の生きる方向性の原点を指し示してきたのです。
会長として、何ができるかという事を模索して、世界を巡回したのです。
言うまでもなく、極真の修練は、オリンピックを目指すという競技ではなく、人間生活になくてはならない家族精神の確立をするという信念を伝えたことになるのです。
さて、特に今回の巡回は百日に及んだのですが、強調したのは、五月末から七月末まで、「良い精神」と世俗の俗悪な自分との区別の稽古です。
人としての生活において、稽古で肉体の限界に挑戦して、乗り越えた時に、どれだけ積極的で感謝に満ちるかという事を、体現してもらったのです。
もちろん、その指導の中心になって、極真の伝統を伝播というミッションなのです。
稽古という環境の中で、世界の人達と時間を過ごすと、人の価値が世間的決定されるのものではないという事を主張したのです。
というのも、空手ができるとか、年齢とか、優劣があるとかで人の価値が決まるものではないのです。
そのセミナーにおける稽古の場所は、神聖であり、お互い尊敬しあって、学び合ったのです。
それも、修行は、不完全から完全を目指して日々精進するということになるのです。
極真の修行は、地上最強に厳しいのです。
それは、蚕が繭を自分に巻き付けるのに似ているのです。
ようするに極真空手で、自分を身動きできないように固めてしまうわけです。
その修行を行っていくうちに、繭の覆いを取りのぞけられ、鏡のように本人の栄光が反映されるのです。
肉体と精神の不健全な覆いが取り除かれ、いつしか「地上最強の栄光の姿」と変貌するのです。
たとえ、試練の最中という繭にくるまれて身動きが出来ないこともあるのです。
極真での稽古は、そこから見事に蝶に変貌することができる希望が持てるのです。
そのような極真精神を伝えるために、地球の北半球を巡回してきたのでした。
このグループの究極的目的は、理想の家族を作るという作業なのです。
今年も、下半期に向けて更なる精進をしていくのです。