2019年6月27日(八段語録3573)
完全な者になれる契約


 私の人生にとって、極真空手に出会って、修練を積んで有段者になれた時、新しい人生の出発の契約をさせてもらったと確信しているのです。
この出来事が、人生における核心的要因になっているのです。
この新しい契約の新しさがどこにあるのか、その特性とは何なのかという事を追及してみたいと思うです。

さて、私という存在は、親からの血筋で繋がっているのです。
それだけに、先祖との因縁が強いのですが、新しい契約によって、その悪い影響を受けないほど、自分の責任で人生を歩めるという烙印を頂いたのです。
それは、創造された世界の秩序が不変であるように、有段者になってからの歩みは、良い人生との深い絆を持つようになったのです。
そのために、しっかりとした良い人生として立て直され、根扱ぎされることも、壊されることもなかったのです。

その新し契約の特徴は三つ上げることができるのです。
第一に、極真の誇りが私の心に書き記されたのです。
それは、外からの義務や強制されたものではなく、内からの意志であり自発性と主体性、自立性が宿ったのであります。
第二に、有段者としての誇りは、直接自分自身を知るという意識になるのです。
決して、邪悪な誘いに乗ることなく、道を究めようとする真実な自分の発見に至ったのです。
第三は、自分の咎が無くなり、決して思い出すこともない境地に引き上げられたのです。
確かに、矛盾と自己葛藤がありますが、それを超えるだけの自信と信念がみなぎるのです。
二度と咎を思い出すことのない誇りが胸に刻まれるという訳です。

そのように、有段者になってからは、「はらわた」が「わななく」こともなく、ことに及んでは、新しい契約が心の中で生きるのです。
もちろん、この契約を自覚させてもらったのは、私の恩師でした。
そのように、自信をもって、極真の道を歩めるのも、新しい契約と認識させてくれた人がいたからなのです。