2019年6月23日(八段語録3567)
心が乱れてからの苦労の十四年


 坂道を転げ落ちるように、人生がダメになるケースがあります。七つ下がりの雨でしょう。
人生を振り返ってみると、人生を立て直すために期間は必要になります。
三十四歳の時に、全日本十七回でジェームス北村選手に負けてから、引退をしたのでした。
そこから、立て直す人生が始まったのですが、結婚をして子育てに着手したのでした。

独身時代と違って、一人ではないので、何から何まで勝手が違うのです。
かつての選手時代が羨ましくなるほど、一家の主人としての苦労が始まったのです。
心身の限界のなかで、極真精神を生かして、越えていくには苦労であろうと気合を入れたのです。
人生の形が見えるまで、七年の歳月が流れました。

そこから、目標を明確にできたので、七年の苦労であると思ったのでした。
無味乾燥なある一定の時を超え、登山口を見出すことができるとうものです。
振り返ると、その時を迎えるまでは、誰のアドバイスも受け入れることなく、自己中心に多くは、妻に迷惑をかけ過ごしていた日々であったのです。
当然、失敗の連続で、何を取り組んでも無駄骨という事が多かったのです。

ところで、ある一定の苦労を積み重ねていくうちに、人生の光が訪れるものです。
実に奇抜な戦略を練ったのです。
大学・大学院を経て、科目免除という、裏口のように税理士を目指す戦いを七年の間取り組んだのです。
もし、矛盾を感じなければ、そのまま税理士になっていたのかもしれません。
その時に、同じ学友メンバーの醜態を見るにつけ、この道ではないという転換をしたのです。

安易な道を行かせない、天の計らいであると実感もしました。
目標を得るために七年間、目標を全うするための七年間、十四年をかけて取り組んだのです。
大学院の終了の時、本当の出会いがあったのです。
手塚会長と共に、このグループを立ち上げるという大事業に取り組んだのでした。

十四年をかけて苦労して目指した税理士を、いとも簡単に捨てたのです。
会長の燃える情熱に心を動かされて、成し遂げるまで貫こうとする精神が満たされたのです。
今も、そのレベルで燃える情熱を持っているので、天にも昇る気持ちで日々歩めるのです。