2019年6月21日(八段語録3565)
甘言の指導者には気をつけよ


 人生は、不安定なものです。
それに付け込んで、いかにも収益が見込めるという事で、システム販売が多く行われます。
要するに、偽りの安定や平和を訴えて、人を偽るという事が横行するのです。
あるシステムの話の内容ですが、知り合いの人もハマっているのですが、甘言だらけです。

ようするに、自分たちの心の幻を語っているのです。
また、偽りと自慢話を語って人を惑わしているのです。
私は、正直憤りと怒りが頭上に渦巻くのです。
耐えられない思いになるのも正直なのですが、知り合いに話しても否定するだけでした。

ところで、私は甘言を言うつもりは毛頭ないのです。
あくまでも、道場生にとっては火のようであり、岩を砕く金づちのように、創造的な破壊と、それを突破させる新しいものを生み出させる力を、与える指導をするのです。
当然、道場生にとっては、重荷となるのですが、そうでなければ、成長は見込めないのです。
そのような指導に耐えて、最後まで貫くところに本物の個性が光るというものです。

確かに、癒しは必要です。
極真の真の生命を持った言葉には、拒絶するような気持ちにもなります。
曲げて優しい指導や道を示したくなるのも指導者の人情というものです。
しかし、私は敢えて、その誘惑に打ち勝って道場生を指導しなければならないと訴えるのです。

それだけに、心を鬼にして極真の神髄を訴えていく覚悟を持つのです。
直接、厳しい言葉を投げかけてきたのは、修行時代でした。
この年齢になると、ライティングプロフェツになるのです。
要するに、文章に残して、その奥義を示すという姿勢になっているのです。

さらに、自分自身を追い込んで、後ろ姿で道場生に喚起したいものです。
今回、脹脛の肉離れをしてみて、一歩歩くのにも痛みを伴う経験をしました。今でも痛いのですが。
今までのトレーニングの蓄積で何とか保持していますが、一からやり直しです。
自分自身に甘言を振り撒かないという事を戒めにして、歩もうと思うのです。