2019年6月2日(八段語録3541)
ヤーランスクでの指導


 ヤーランスクまで、車にて五時間走破していきました。
直接、この地方の先生であるアレキサンドロスが迎えに来ていました。
電力事業に携わって、会社を設立していて、多くの人に信望のある五十二歳の指導者でした。
他の指導者は、極真手塚グループで町の子供達に指導をしていて、教員として給料をもらっているのですから、市民権が確立しているのです。

今日は、指導者達が集まって、私の指導を受けるという事でした。
田舎という事もあって、手塚グループしか空手は存在がなく、「世界で日本人」のような感覚でした。
ヤーランスクとキーロフ、そして小さな町が集まって、三百人の道場生でした。
彼らの基本がしっかりしていたので、指導に熱が入りました。

稽古が終わって、指導者十人ほどが私の話を聞きたいという事で、懇親会になりました。
当然、手塚グループの理念である家族を大切にするという事を強調しました。
私について、多く聞かれたのですが、正直に話したのです。
隣にいる手塚文子夫人からは、「あまり深い話は無しよ」と言われましたので自重です。

このような世界の果てまで、手塚グループが浸透しているという事で、多くの人の心に影響を与えているのです。
それだけに、しっかり指導しなければならないという心構えになります。
現地の道場がしっかり理念を受け継いで、素晴らしい家族を作っているのです。
それも、会長としての一挙手一投足を噛みしめながら、継承しようとしているので、緊張がさらに走りました。

ところで、日本での不倫問題、少子化問題は、この町に来ると全くないに等しいのです。
純粋に、生活をして教会に通って、日々の営みをしているので、何が幸福なのかを考えさせられました。
惜しまれて、町を後にして、再び五時間の車の旅になりました。
夜には戻って、ボリス師範家庭と共に、食事をさせていただいて、床に就きました。