2019年5月15日(八段語録3518)
突然の崩壊


 一日にして、瞬く間に崩壊するという事が、歴史的事実としてあります。
まさに、「思いもよらない」「はからずも」の事が、起こるという事は自覚すべきです。
それは、私だけは「特別だ」という過信からくることが多いのです。
敵の侵略によって、国が崩壊するという事が歴史の教訓として心しておくべきです。
桶狭間における今川軍の敗北も、おごりからくるという事を学んでいるのです。

個人においても、自分の惰性での欲望を満足させるような行為を行えば、必然的に破滅をもたらすのです。
楽しみに耽り、安心して享楽にうつつを抜かしならば、道を転げ落ちるわけです。
そのような人物は、そのような崩壊を、心にも留めず、自分の事を思ってもみないのです。
要するに、私も含めて修行の身として享楽は、何事も過信は禁物という事なのです。

それと同じように、人生において「死」も突然にやってきます。
大山総裁は、享年七十歳でした。
私の年齢は六十六歳になろうとしているのです。
あと四年後に総裁は亡くなったという事です。
いずれにしても、人生の終わりも「突如にして」「またたくまに」なされるという事です。

もちろん、過去起こった「リーマンショック」も突然やってきて、崩壊をもたらせたのです。
今の私の心構えは、「私だけは特別だ」と思わないことです。
人生が順調満帆に行っている時こそ、「崩壊は突如にやってくる」という事が多いようです。

そのような意味では、決して「天地人」に対して、背信するような行為はしないという事です。
極真の人生を歩んできて、裏切られ背信の憂き目に会いましたが、へこたれませんでした。
それによって、崩壊したという事はないのです。
かえって、心を引き締めたものです。