2019年5月7日(八段語録3506)
極真に帰れ


 誰かに、あるいは何かに頼ろうとする行為は、身を滅ぼします。
それだけに、私の人生は「極真に帰る」ことを意識してきたのです。
人生のトラブルにあったときに、どうするかということを決めなければなりません。
「どうしたら生き残ることができるか」という迫られる危機の中に、どのように舵取りをするかということは、大きな問題です。

私の「極真に帰る」という表現は、激しく稽古をするという意味ではないのです
どちらかといえば、反省をするという気持ちでの「極真に帰る」という事なのです。
あるいは、稽古を静かにする中で、悟りを開くということでもあるのです。
この世の力で切り開こうとすると、限界を生ずることが只あったのです。

この世での力での解決方法は、屈辱的な事が多くあったというのが、私の経験です。
よく出会った思い出は、頼った人と共倒れという事でした。
それだけに、いつの間にか、継続してきた極真の精神でもって、起こる出来事に対して、対応するという意識は高まったのです。
この姿勢が、今でも人生の苦境の時の、人生の「ひな形」になっているのです。

振り返るまでもなく、人生六十六歳の歩みをしてきているわけです。
剣豪である宮本武蔵の年齢も超えていることになります。
武人として、誰も行かなかった未知の世界に突入していることにもなります。
さらに、意識して「極真に帰れ」という気持ちを膨らませていきたいものです。