2019年5月5日(八段語録3504)
私達の運命


 大山総裁が人生をかけて陣を敷いてきたこの団体であります。
多くの団体に分かれてしまった事は、悲しいことです。
多くの内弟子が、若獅子寮で鍛えてきたということもあります。
ライオンに見立てて、世界に飛び立つようにという願いがかけられてきたのでした。

現実は、悲しいかな理想の人材を輩出するに至らなかったという事は、率直に認めるのです。
決して、多くの敵に取り囲まれるように、塁を築かれたわけでもないのです。
別れた極真がお互いに切磋琢磨しているということも事実で、互いに成長しているのです。
どれで、極真が分かれた原因を探るのですが、結局一致団結することができなかったのです。

そして、ある団体は大きな組織に助けを求めたということも事実なのです。
また、オリンピックという餌で、身売りするような姿勢に、腰を抜かすほど驚いたものです。
先輩たちが、頭がマヒ状態になってしまったのではないかと疑うようなこともありました。

私の場合、いよいよそのような流れに対しては、心を閉ざし、無視し、拒み続けたのです。
そのこともあって、今の極真会館手塚グループが存在しているということもあるのです。
ここまである団体に政治的交渉をして、陰謀を働くとは思ってもみませんでした。
これは、粘土が陶器師に向かって、あなたの作ろうとした器は間違っているといっているようなものでした。

他の団体は、自分の思いで将来を考えているとしか見る事ができませんでした。
私としては、極真は極真として独自の歩みをすべきであるという発想でありました。
要するに、極真として恥を見ない歩み方という事です。
私自身、心が迷わないように、日々悟りを得るようにして戦っているという事です。