2019年5月4日(八段語録3501)
心して危機に備える


 穏やかな令和元年が船出しました。
平和でありたいと願い、更なる精進をするように稽古に励もうとするのです。
一人一人が日々の鍛錬で成長して、発展するという事は大切な事です。
極真会館での、道場生の成長のマスタプランは、五十年以上の歴史がありますので、理解もするのです。

さて、近隣諸国の専制国家は、指導者の腐敗と民衆の不満で、存続することは無いと思われます。
要するに明けの明星のようです。「どうしてお前が天から落ちたのか。国々を打ち破った者達よ、どうしてお前は地に切り倒されたのか。」という予言が成就することにもなります。
古代史のバビロン王がその人でした。

歴史を振り返って、絶対専制君主制というのは、いつの時代でも一時的な繁栄しかないようです。
民主的でない経済システムは崩れ去るという事は多いのです。
神になろうとする元首は、特に滅びが早いようです。
日本の場合、天皇が象徴であり、主権在民が根付いていますので、安心の材料です。

そこで、我が国を鑑みて、敗戦という痛手を受けて、民族としての回復がなされました。
その恩恵に預かっているのが私達という事でもあるのです。
天皇を象徴として頂いて、世界を抱きかかえるような大国になっているわけです。
国民にと同じ目線で、被災地を訪問された天皇の姿は、平成の時代の一番の印象でした。

敗戦から回復している日本に生まれ、世界に貢献できる道を選択できる私達は幸せです。
極真会館手塚グループも、日本の回復の恩恵に預かっているというものです。
だからといって、私達の組織が専制主義になったならば、滅びる団体になってしまいます。
それだけに、私の姿勢は問われるわけです。

私の危機というのは、傲慢になるということです。
日々鍛錬する道場生と寄り添うという姿勢こそ、天皇陛下に見習う事なのかもしれません。