2019年5月3日(八段語録3500)
妻の畑仕事


 畑の別荘で近所のおばさん達が集まって、茶話会です。
前日から、妻は掃除をしたり、椅子を並べたり準備に余念がなかったのでした。
私も、お客さんを迎えるのだから、庭の雑草を抜いたり、畑の雑草を取ったりしたのです。
茶話会のついでに、一緒に昼を食べたのですが、おばさん達の中で食事をするのは、気を使いました。

食事が終わってからは、妻は夏野菜の種まきをして、畑で夕方まで忙しくしていました。
畑仕事をする妻は、逞しい女の一言です。
鍬を振り上げながら、畝を作って、種をまくのです。
男仕事のような畑の仕事を、黙々とやり遂げていました。

ある物語の中で、その家の嫁を捜しに行く僕に、ある泉で、水を飲ませるだけでなく、十頭のラクダにも飲ませたというのです。
結局、その娘がその家の嫁に選ばれたというのです。
ラクダは、百リットル以上も一度に飲むというのです。
それも、十頭ですから、どれほどの体力があった娘であるかという事です。

その物語に引けも取らないのが、私の妻という事です。
昨年までは、下宿をこなし、今も何かしら駆けずり回っているのです。
しっかりとした妻を見つける事ができたのだと思えてなりませんでした。
どう見ても、私の妻は生活力があります。

腰に帯を強く引き締め、勇ましく腕を振るう妻という事です。
畑を耕したり、下宿業をこなしたりするのですから、鍛えられた太い腕の持ち主という事です。
いずれにせよ、今までの妻の仕事は、大変なものです。
それも、文句ひとつ言うこともなく、喜んでこなしているように見えるのです。

夫の私は、良い妻に出会えて、支えられているという事でしょう。
そのような妻が美人に見えるのは、私だけのようです。