2019年2月19日(八段語録3468)
代理者としての私


 私が求められていることは、自分の計画を実現することではないのです。
会長という立場に立ったとしても、どこまでも手塚会長の代理者にすぎないという事を念頭に置いているのです。
そして、手塚会長の遺言を、自分を立てて下さったという意味合いを悟るようにするのです。
それだけに、その目的に従って、自分の与えられた立場と力を行使するだけなのです。

それだけに、手塚会長と過ごした日々を思い返すのです。
そして、その感性を思い出すようにしているわけです。
しかも、その感性が多くの道場生に良き影響をもたらすと信じているのです。
世界大会に対しても、手塚会長と二十年前から各国を回りながら受けた感性で行うのです。

要するに、今までの手塚会長が培ってきた内容を変えないという事です。
四十年余り築いてきた、水路の水の流れを変えることなく、発展させようとするのです。
従順な継承者として、手塚会長の計画、その目的を勧めていくという事です。
あくまでも、手塚会長の心が「御手のなかにある」ということが前提条件です。

しばしば、前任者の流れを止める現実が見られる団体があります。
慣例やしきたりといった伝統的な枠に縛られ、手塚加会長の新しい方針や促しに対して躊躇してしまう場合もあります。
それは、指導者自身のうちにある自己防衛かもしれません。
そのために、流れを流れず、淀んでしまうということも考えられるいこともあります。

決して、極真の伝統という機構の中に逃げ込んで自分を守ろうとせず、手塚会長の方針を貫こうという事なのです。
そうしなければ、手塚グループの流れは止まってしまうと思っているのです。
それだけに、手塚文子代表の意向を大切にするということも必要なのです。
それが、真の手塚グループの防衛の保障であると信頼して、柔軟な姿勢を取りたいのです。

私の長年の手塚グループでの歩むから、手塚会長が真の指導者であり、その計画を実現するのが私の使命であると思っているのです。
私としては、私の計画でなく、手塚会長の「勤勉な人の計画」を進めるのです。
今までの計画は、多くの恵沢をもたらしてくれました。

そのような気持ちで、日々の計画を推し進めていきたいと思っています。