2019年2月6日(八段語録3455)
人生の中で、あらゆる英知を求める


 人生における英知は、必要不可欠です。
その英知を得て、人生を最高峰である生き方にしたいものです。
どんな行動をするにしても、「ある程度考えてから行動」に移すものです。
それだけに、「ある程度考える」ということが、とても重要になってくるのです。

要するに、英知の先見性という事でしょうか。
自分の存在が何であり、今何をしなければならないかという事を問いかけるのです。
年齢のせいでしょうか。見えるものではなく、見えないものにこそ目を留めようするのです。
理由は、見えるものは一時的ですが、見えないものはいつまでも続くように思えるのです。

今まで見たことのないもの、耳で聞いたことのないもの、そして、私の心に浮かんだことのないものを求めようとしているのです。
例えば、私の妻の千順さんに対しても、見えるものとしては、四十年の間、見続けてきているのです。
しかし、何が芽生えているかというならば、「お互いに向かい合って、信頼している」という見えない側面なのです。

つまり、この信頼が、「顔と顔が向き合っている存在」になっているという事です。
日々の生活が顔と顔を合わせるように、愛情をもって、関りある生き方をしているのです。
互いに信頼し合って関わっているということは、目には見えないという事です。
そのような、目に見えない信頼とかというものを、いつの間にか手に入れているようです。

もちろん、世間にある主権も支配も権威もすべて目に見えるものではないのです。
私が手塚グループの会長であれ、その立場は目に見えるものではないのです。
あくまでも、切り開いて、戦って勝ち取っていくということが前提になるのです。
かつて、手塚会長によって副会長に立てられたのです。

つまり、任命されたのですが、それも目には見えないことです。
まして、会長として私が戦っている世界は、誰も理解することができないことなのです。
それも、五里霧中の闇の中を歩いているようなものです。
前は、地もなく塵もないくらいの感覚なのです。

すべては、切り開いて初めて見える形として現れるというものです。
それだけに、日々形のない英知を結集するという作業が願われるのです。
また、それが日々楽しいのかもしれません。