2012年10月30日(八段語録1851)

教育の三大目標


 今の世の中に必要な人物を育てようとするのが極真会館の使命なのです。どのように道場生を教育しなければならないのでしょうか。道場生は間違いなく、極真空手をマスターして先生のようになりたいと思っているし、模範になりたいと思うのです。また、社会に出るようになると、一生懸命働いて、家族を養いと思うようになるのです。
 それはどういうことでしょうか。一家の主になりたいと思うのです。そのように目指すために、生活をしながら、あらゆる葛藤を乗り越えて、良き主人になる努力をするのです。夫婦喧嘩ばかりして、子供が尊敬できなくなるような親にはなりたくないものなのです。その精神力をどこで養うかというならば、道場で養うのであり、模範になるという事は、標本になるという事なのです。
 そのように教育して、次に何をすべきであるかというのです。道場生を正しく教育して、所有権を相続してあげることなのです。一国一城の主にならなければ、主人としての景色が見えないのです。教室を指導し、道場を立てて、自分の能力を発揮できる環境を作らなければならないのです。
 したがって、道場生を師にし、主人にし、最終的には親にしなければならないという結論を持つのです。ある時は、師の立場に立ち、ある時は主人の立場に立ち、そして親になるのです。そのような道を提示するために、修練を日々するのです。これが極真空手を続ける最大の理由なのです。
 一般の道場では、空手の技術だけで終わってしまっています。それは、月日が経つと忘れてしまうのです。そのような薄っぺらな指導は、私はしないのです。道場生は間違いなく成長します。しっかりとした行程を示さなければならないのです。物質に溺れてはならないのです。
 指導者にも私からの願いがあります。良き先生になることは勿論のこと、良き親となり、主人になって、いずれは所有権を持ち道場を運営して欲しいのです。