2012年10月22日(八段語録1843)

教育の目標と指標(3)


 当然、一日で人は成長するのではないのです。稽古を通じて、生涯の指針を定め、目的を決めなければならないのです。自分のために道場を活用するだけではいけないのです。いくら、自分と合わない指導者であっても、その指導者がいう事は、絶対に悪には染まるなというに違いないのです。必ず正しく生きるすべを提示するはずなのです。
 道場生のために、自分を忘れて完全に投入しようとするのが正しいことであり、そうしてこそそれが指導者として残ることなのです。それがどのような指導者でも取る、万古の教育原則なのです。これが社会化されるべきなのです。そのような意味では自己中心の指導者は極真会館にいてはならないのです。
 今、極真会館で何をすべきであるのかというならば、心身を練磨し、肉体に負けてしまう精神力を強化するのです。自分の考えが良いのか、心を見つめるようになるのです。極真会館は空手道を指導していますが、実際の内容は、心の戦いを勝ち取る訓練をしているのです。
 道場生にとって、稽古は容易な道ではないのです。教育される事、あるいは人倫を立てるという事は、正しいことを標準にしているのです。正しいことを標準とすることは、結構苦難の道になるのです。ですから、その道を行かなければならないという事は、努力が要ります。社会貢献とはそのようなものなのです。人のためになるという事を教育をする方も、される方も大変な修行がいることなのです。
 そのような修行をした人のみが、良い心をもって社会貢献できるのであり、人倫道徳を中心に、教育目標になっており、教養の目標になっていくのです。