2012年10月18日(八段語録1839)

指導者と教育


 今日、学校問題が至急な社会問題としています。指導者の基本的資質としては、責任をもって教育しなければならないのです。道場では道場生に対して、その時ばかりではない絆をもっていかなければならないという事です。自分が教えてあげた教え子に対しては、一生忘れてはならないという気持ちが必要なのです。
 そのような子弟の絆を結びながら、努力すべきなのです。ですから自分のすべての技術なり知識を、気持ちと共に連結させる指導者が真の師なのです。何かの生活の方便として、月給を貰うために教えるのではなく、愛情を抑えることができずに教えざるを得ない指導者にならなければならないのです。
 たとえ、自分の生活が困難になっても指導しなければならないというのです。このような指導者にならなければならないのです。昼夜問わず訪ねていき自分が持っているすべての内容を、心から伝授してあげ、またその内容を相続したいという師弟関係にならなければならないのです。これが真の師であり。真の弟子という事なのです。
 しいて言うならば、指導者達の断固とした決意と明確な極真空手道に対する後進への教育こそが、これからの要請であり、教える者の基本姿勢なのです。この点に関しては、武道を指導する指導者として当然のことなのかもしれないのです。指導者が技術や知識を伝達し、また指導能力を教育するだけでなく、道場生の人生に対して責任を持って教えてあげなければならないのです。
 指導者というのは、道場だけの存在であってはならないのです。人間的な面、人格的な面においても、すべての手本となることができる基準にならなければならないのです。そして、あらゆることに関しての中心になるという決意が必要なのです。