2012年10月2日(八段語録1823)

柔道整復師(8)

 息子の前期の試験も終わって、満足のいく結果に終わったようでした。親としては一安心というところです。何といっても夢が広がります。今から治療院を出す準備をする親ばかさです。能力がありながら、集中できない息子を思うと、叱りたくなる私ですが、じっとこらえて、勉強の大変さを思うようにしているのです。
 勉強に関して考えることは、努力して苦労しなければ、頭に入らないし、今までの先人の英知を獲得することなど、無理な話と思うに至っています。私も柔整師の勉強を重ねてきましたが、しっかり勉強時間を取りながら、苦労しているかというと、努力としては、まだ不十分であると言わざるを得ないのです。
 本気で国家資格を取るという事の難しさも実感してきているこの頃です。治療院を開いて、多くの人のためになるという事は、それなりの能力を身に着けるという事ですから、苦労する中で、勝ち散らなければならないものであるし、しっかり十字架を負いながら、勉強しなければならないことのような気がします。遊びほうけて、取れるようなものでは決してないのです。
 つまり、今まで築いてきた先人たちの知識を吸収して初めて、相続者たる位置を得ることができるのです。息子の五年の歳月が、無駄にならないように祈るばかりです。何といっても国家試験に合格しなければ、前進することもできないわけですので、誰もが通らなければならない、母親の産道という事にもなるのです。
 確かに難しい学問です。スペシャリストが研究を重ねてきたことを、座学で継承するわけですから、簡単なことではないのです。そうしながら、これからの時代を担っていくのですから、並大抵のことではないようです。そのような事を思いながら、過ごしているのです。
 それにしても、親ばかの度が過ぎている自分を見るのですが、それでも、親としての楽しみは、自然に湧き上がってくるのですから、有意義な時を刻んでいるとおもっているのです。