2012年9月27日(八段語録1818)

柔道整復師(3)医療の入り口


 医療分野で、人に役立って、医療行為を積極的にできる資格として、この年齢で、今からでも学べるとしたら、この柔道整復師であると結論つけたのです。結構、そんなに価値を見出していなかったのですが、息子に資格を取らせるという事から、自分も資格を取得してみたいと思うようになってきたのです。
 この接骨術は、江戸時代に集大成を見たのですが、歴史の変遷を通じて、大正9年(1920)内務省令により、「按摩術営業取締規則」を受容するという形でありますが、「柔道整復術」という名称で公認されたのでした。
 その後、いろいろと変遷がなされたのですが、平成元年に柔道整復師法が大改正され、厚生大臣免許となり、国家資格になったのです。そして、明確に受動整復師の取り扱う内容は、骨折、脱臼、捻挫および、筋腱などの軟部組織損傷などとし、整復、固定、後療法とし、後療法は手技、運動、物理療法とされたのです。
 道場を運営するものとしては、道場性の怪我は、気になるものですから、柔道整復師の資格を得るという事は、大事なことになるのです。更に、特出すべきことは、「武道」の伝統と精神が大きなバックボーンになっているという事なのです。つまり、柔術のうえに構築された江戸時代の接骨の輝かしい伝統が基盤になっているわけなのです。
私は空手道を追及したのでしたが、別に柔道という事に置き換えても何ら違和感はないのです。共に武道を伝統としたことであるし、私としても、高校時代まで柔道を経験し二段の腕前だったのです。そこで学んだのは、武道精神により健全な身体の育成及び礼節をわきまえた人格を形成できるという事だったのです。
当然、現代医学の知識を十分に取り入れ、歴史的、手技的、精神的意義において、十分に取り組む価値があると思えたのでした。そして、資格を目指すということは、信頼と尊敬を得るような人間性の向上と高度の医学的知識の習得が必須になるのです。更に、時代に遅れないように、常に研究し、施術面でも医学的、科学的解明を図ろうとするのですから、自分のこれからの人生に合致すると確信したのでした。