2012年9月20日(八段語録1811)

一心同体


 家族はもとより、道場運営においても、関係する道場生との気持ちを一心同体という事にもっていかなければ、何ら指導もあったものではないのです。今の自分の立場は、自分を中心として種を蒔き、自分を中心として結実させるような位置ではいけないのです。動機と結果が絶えず家族と道場に置き関係性の中で存在させることが重要になってくるのです。
 そのような事でないと、つながるものがつながらないのです。存在するという事は、お互いを大事にすることとであるし、指導も享受もしていくことになるのです。お互い、大事なものを探し出し、たどり着くためにも、一心同体が理想になるのです。
 それだからこそ、信頼される基準を立てなければならないし、慕われなければ何の行動もできないという事になるのです。このことが事実でなければ、今自分が活動していく状態が、全体と和合しているかどうかを、反省しなければならないという事になるのです。
 ところで、組織が大きくなればなるほど、人間関係が薄くなりがちなのです。それをどのようにして、超えていくかという事になるのですが、答えは、たえず自分の足元を見なければならないという事であるのです。自分が全体を見上げなければ、全体を把握することができないとうことなのです。理念と実体の面で背負えるかという事になってくるわけです。
 日々の生活の中で、本質を求め、どんなに便利になったとしても、人間としての原型に近づこうとすることで、一心同体になれると思うのです。家庭と仕事が両立するという事は、一心同体のレベルを向上させることに他ならないのです。そして何よりも、人を裏切ってはならないという事なのだと思うのです。これが、私の精神を貫いているものだと思うのです。