2018年8月27日(八段語録3380)
世界大会の手引書 4

 大阪の本部長の金師範と電話で地域での貢献の様子を伺う事ができました。
金師範は、もう少しで古稀を祝う年齢に達するという事でした。
それでも、現役であと十年は、一心不乱に大阪本部発展に貢献すると力強く語っていました。
大阪の住吉地区の商店街の一角に道場を新築して、道場生の増加からも勢いがあるのです。

もちろん、来年三月の世界大会に対する意識も高いのです。
九月三十日開かれる福岡での大会の会議で、さらに検討を重ねたいという事でした。
兵庫に開設された廣松師範を道場に招待して、指導をして頂いていました。
先に歩んだ金師範のアドバイスで、兵庫本部は二十名の道場生を迎えたのです。

全国の中でも最年長の師範であり、道場を運営する前は、社会的地位を持った人なのです。
それだけに、地域とのつながりは強く、夫婦が一丸となって青年を教育しているのです。
今の道場も、満杯状態で新しい拠点を作らなければという発想をされていました。
七十歳という事と、今までの貢献という事を加味しても、絶えず発展しているという印象です。

金師範は、道場生に対して、親なのです。
道場生は、師範の愛情で育って、極真空手の技術だけではく、武道精神も培っているのです。
手塚会長と道場の開所式に出席させて頂いた思い出は今なお、心に残っています。
また、大阪本部道場での審査会の様子も、走馬灯のように記憶に息づいているのです。

 さて、金本部長の姿勢を見ていると、漠然とはしていないのです。
この極真空手に対して、凄まじい誇りと信念を持っているのです。
このことゆえに、人生を走り抜いていると言っても過言でないのです。
もちろん、道場運営に関して、私がトップダウンでこうしなさいという事はないのです。

この極真の行くべき道、精神の行くべき道が道場の生命が躍動する道になっているのです。
この極真の道は、全世界が共通しているのであり、そのような道で戦っているのです。
それだから、世界中の道場生が、どの道場にも関心を持つという構図があるのです。
各県本部の歩みが、世界に通じていく事ができるし、その価値が全体に及ぶのです。

それだけに、自分の道場が世界に通じるという気持ちから、いい加減にできないのです。
もちろん、今まで本部長になった人には、失敗した人は誰もいないのです。
それは、このグループでの特別な秘訣があるのです。
それが、「家族」であるという連帯から生まれてくるのです。

「家族」となると、ただ技術だけを教えるという事にはいかないのです。
空手の技術だけを教えるとなれば、それほど簡単な事は無いのです。
このグループの姿勢は、「家族」として寄り添うという気持ちに満ちているのです
それだけに、安心して、日々の稽古で鍛錬できる道場生になるという事です。

 ところで、道場の運営でも障害物が至る所にあるのです。
その数々の峠の障害物は、今まで超えることができないものがあったのです。
一人で越えようとすると、敗北して倒れることが多かったのです。
それだけに、一人一人が鍛錬すると同時に、お互いが協力していくという事になるのです。

だから、大山総裁が、一人山籠もりをするという事もすべて一理あるのです。
精神的な覚悟と同時に、お互いに協力できる体制が必要になってきます。
そうでなければ、本部長もグループも維持することができないという事になります。
それだけに、今回の世界大会は大いなる試金石になるのです。

私としても、寝ても覚めても世界大会に向けての決意が燃え上がっているのです。
ただ漠然として、世界大会を迎えるという事にはいかないのです。
一人一人が、世界大会に向けて備える準備があるというものです。
世界大会に向けて、走っていくコースをしっかり事務局は提示するのです。

勝利できるコースでもありますが、全体が不一致になると、失敗するコースにもなるのです。
そのような事がありますから、心を一致して世界大会を迎えるという事が大切であるという事です。