2018年7月21日(八段語録3351)
ヨーロッパセミナー第一日目


 セミナーハウスに到着して、第一日目の指導をすることになりました。
ヨーロッパの議長である、ユージュリアス師範が先陣を切って、指導に入りました。
今まで、十年以上も世界副会長としてヨーロッパをまとめてきた、アラン師範の内容の継承です。
さらに、私がワンポイントレッスンという事で、総本部で受けてきた伝統の指導です。

去年まで、一週間に及ぶセミナーでしたが、今回からは三日間の日程に変更したのです。
要するに三日修練という事になったのです。
アラン師範が存命の時は、一週間に盛りだくさんの内容を取り込んでいたので、あっという間でした。
しかし、この数年は、締まりがないという印象を受けていたところでの、短縮セミナーになったのです。

今回の指導では、手塚文子夫人が同伴していませんでしたので、伊藤師範との共同指導という事になったのです。
伊藤師範は、私の指導の英語通訳を担当すると同時に、型の指導も基本に則って指導するのです。
私はというならば、今回は、「前屈立ちからの突きと受け」を丁寧に指導したのです。
ヨーロッパの指導者達は、正確に技の体得には少し難があるという事で、分析しながらの指導でした。

特に、一緒に指導する伊藤師範の着眼は厳しいのです。
一生懸命に稽古をしているヨーロッパの指導者に対して、的確に分析してきます。
私の大雑把な把握とはかなり違っていて、私自身の今回の指導のアドバイスにとって、参考になりました。
指導の様子は、写真でアップしようと思っています。

 さて、今回のヨーロッパ巡回で感じることは、伊藤師範が熱心に役割を果たしていることです。
それも、日本の事務局長の杉原氏師範、財務の菅野師範、監査の宮城師範とチームを編成しているという事です。
それだけでなく、各県の本部長が最前線で戦っているのです。
役員が一丸となって、手塚グループの発展に寄与しているのです。

つまり、「人は石垣人は城」と武田信玄の名言ですが、そのような体制が整っているのです。
この手塚グループは武道団体ですが、理念として家族として繋がっているのです。
極真空手の修行をしていく中で、未完成の状態を完成レベルに近づけるのです。
一般の人には関係がない級や段位は、道を求めていく目印になるのです。
級や段位において、完成への道場生としての道の価値を求めていくのです。

理想の空手家を目指すと同時に、理想の人格基準を求めていく過程に突入するのです。
ヨーロッパの指導者が、自らの努力によって成そうとするのですが、そのサポートとして不十分な内容を、日本から来て指導するという事になるのです。
段位を得て指導者になり、高い価値を求めていくという道へ進んでいくのです。
そして、最高の極真の指導者として、最大の価値基準を得ることができるように、もがくのです。

私達は、未来を目標として、日々稽古を重ねていくという事になるのです。
空手修行をしていく一念が、目的の基準に到達するという事はもちろんのことなのです。
稽古をして、「新たなる何者かを求める」といって過言でないのです。
だから、お互いが協力して共に連れられて、共に稽古をして引き上がるのです。

私自身に関しても、日々稽古をして、身悶えしながら今の自分を脱却していこうとするのです。
それだけに、今の段位をもって乗り越えて行くという事を積極的に行うのです。
理由は、一日稽古をさぼると、平凡な日常の生活に埋没してしまうように感じるのです。
つまり、身悶えしながら習慣性という曖昧な人生からの脱却を果たして、乗り越えて行くという事が稽古の意味なのです。

このような姿勢で、自分の人生を正すという事が、大いなる意義を持つのです。
人として果たさなければならないことが大いにあるのです。
解決しなければならない重要な課題に対しても取り組んでいくという事になるのです。
この内容は、国の力によってできるものではなく、世界の力でもできないのです。

生活に拘束されるのではなく、理想のレベルの夢の追及で日々稽古をするのです。
そんな意識で、今回のセミナーには参加しているのです。