2018年6月29日(八段語録3329)
ステファン師範の道場の見学とセミナー開会式
カナダにおける極真手塚グループも歴史的な一日を迎えようしていました。
モントリオール近くの四か所の道場、八十名が集まってきました。
全体のマネージメントはステファン師範が執り行って盛大に行われました。
その前に、ラプラリー市にあるステファン師範の道場の見学です。
スポーツセンターの一角を道場として占有しているのです。
それも、日本とは比べることができないテナント料の安さです。
その道場を見学しながら、セミナー開催場所へ直行させて頂きました。
セミナー開催にあたって、しっかりとしたセレモニーが行われました。
この地域の名士の来賓を迎えて、厳粛であり、また記憶に残る式典として開催されたのです。
かつて、アメリカ合衆国のボストンで手塚会長と共にセミナーを開催した時には、マサチューセッツ州からの表彰がありました。
今回は、ステファン師範の計らいで、ラプラリー市からの深い敬拝を受けたのです。
一連のセレモニーが終了して、基本げいこを私が担当させて頂きました。
日頃の稽古の賜物とはいえ、心身とも一時間余りの時間を縦横無尽に表現することができました。
それなりに、観客の皆様に、極真空手の神髄を理解して頂いたようにも思うのです。
例え、年齢が高くとも、極真の神髄を伝えるという使命感が、私には漂うのでした。
さて、このモントリオールでは、ラプラリー道場と会長が認可した夢道場があるのです。
この夢道場の責任者とラプラリー道場が手を携えれば、盤石な基盤ができるというものです。
さらに、二か所の道場が加わってきて、今回は選ばれた八十名の指導者の研修となったのです。
手塚グループの理念が、家族であり、対話をして自然を愛するという観点ですから、今回のメッセージも伝えるようにしたのです。
それは、「手塚グループの目的が何であり」、「心を求めて一つになる」という事、「そして理想と喜べる稽古」をしていくという三点を主張したのでした。
理解ができかどうかは未知数ですが、この三点がカナダに来訪した私の目標なのです。
それを、カナダの責任者が継承してくれるかどうかが課題という事です。
責任分担は、現地の責任者達に投げかけられたのですから、どのような歩みをするかという事です。
カナダの責任者達が責任を果たすとするならば、素晴らしい手塚グループができるというものです。
今回、ラプラリー道場と夢道場が協力していくという事を約束してくれました。
この提携は、手塚会長の悲願であり、私自身も骨身にしみて成し遂げていきたい事でした。
責任が果たせなければ、どのようになるかというならば、二つの中心が立って、分裂するだけなのです。
できれば、二つの道場が根となり、幹となり、枝となり、葉となって、大きな樹木になって欲しいというのが、手塚会長の願いであります。
そのような意味では、どんなことがあっても、架け橋になっていきたいという思いがあるのです。
そのような意味を含めた、画期的なセレモニーという事になったのです。
お互いの道場が責任を果たすということで、難しい願いも致しました。
それは、ステファン師範がカナダの責任者となって、夢道場の師範が支えるという事です。
このような事は、簡単でありますが、お互いに大人にならなければならないと達成できないことです。
そのような事になって、初めて手塚会長が慰労されるであろうと思うのでした。
そのような峠の道が今回のセミナーにはあるという事です。
もちろん、伊藤師範の技術指導は大切な事で、道場のスキルアップにつながるのです。
例え割れたひょうたんになって、蹴られても転がっていかなければならないのです。
カナダが一丸となって、手塚グループを支えてくれることを切に願うのです。
この開会式のセレモニーで感じる全てを表現しています。
カナダに幸あれという心境です。