2018年6月9日(八段語録3309)
BBS宮城県大会


 この団体の歩みは、世界を指導するという意識よりは、罪を犯した人や恵まれない人達への救援なのです。
それだけに、犯罪に至らないように対応するという事で、意識は下向きという事です。
社会の底上げに力を注ぐという事という事ですから、投入して疲れるという事なのです。
それでも、多くの罪を犯した人たちに対して、宝物のような存在価値があるという意識で対応するのです。

朝の九時に保護司の飯田先生と待ち合わせをして、岩沼グリンピアまで車で出かけました。
一時間程で到着して、午後二時から始まる大会に向けて準備が始まりました。
パンフレットや会議の資料を十枚ほど袋に閉じる作業を学生たちと一緒に共同作業でした。
東日本大震災の写真展示や看板、そしてプロジェクターの準備をしていたのでした。

二時開会して、ネットいじめやアンガー(怒り)コントロールについての議論をグループに分かれての討議をして、議論が白熱する様子がどのグループにも見受けられたのです。
研修会が終了すると、懇親会会場は場所を移して行われました。
そこでは、舞踊と極真空手の演武ということで、それなりに場が盛り上がりました。

道場生の有志が演武を演出してくれたので、美しくもあり力強くもありました。
日頃の修練を表現できるいい機会だったので、充実した時が流れたのではないかと思うのでした。
このような大会で武道の演武をするということ自体、初めてという事でした。
私も調子に乗って余興を行ったのでしたが、それなりの評価でした。

 さて、BBS活動は、困難な事を続けていくようなポランティアであると思うのです。
それだけに、良心の叫びがある人や、奉仕精神の塊のような人でなければ続かないのです。
そんなに人気があるボランティア活動ではないので、発展する組織であるかというならば、難しいとも思えるわけです。
それだけに、高速道路のような道は切り開けなくとも、小道はできるのであろうという気持ちなのです。

そのようなわけで、なりふり構わず飛び込んだという次第でした。
それも、お膳立てされて、宮城県の会長にという推薦で昨年の九月から取り組んだのです。
観察所の監察官の人事という事もあって、ごちゃごちゃして、会長が宙に浮いているのです。
ちょっと、不満はありますが、まずは宮城県の役員として、できることからということです。

まだ、この会に所属して、一年にも満たないという事で、じっくり様子見に徹するという事です。
その為にも、一人で、構想理想と訓練をしていきたいという気持ちが広がったのです。
一つ学び二つ学ぶというところから、どのように改革していくかという事です。
多くを学べば、闘い方も多様になるので、運営しやすくなるというものです。

確かに更生保護としての仕事は、十八年間行ってきましたが、あくまでも個人プレーでした。
ところが、今回は組織プレーということになるわけです。
保護司としての経験は、誰よりあるのですが、学生を中心とした組織はこれからなのです。
この団体に関しても、無限な可能性があると思っているわけです。

そのような理由で、この会を好きになるところから始めていこうと思っているのです。
世の中にはじき出された人々でも、大いなる人材資源になるという気持ちは強いのです。
眠っている金銀財宝の発掘をするという意識は強いのです。
極真の道場生はもとより、このように底辺にも広げて、人材獲得ということになりそうです。

アメリカのゴールドラッシュにおいても、危険を顧みずに開拓したのです。
私においても、人材の開拓をあらゆるチャンスを生かして成し遂げたいという事です。
実に、傍目では単調に見えますが、一歩踏み込めば複雑極まりないという事です。
そんなことを考えながら一日の大会の行事を終了したのでした。