2018年4月25日(八段語録3266)
世界巡回の理由


 取り組んだならば、最後まで貫かなければならないという思いになります。
どちらかと言えば、今行っていることに対して、疑いを持つ場合があります。
それなりに調子がいいのですが、期待している結果が出ないという事です。
そんな時に、移り気になって、途中で放棄して新しい道へと行く場合もあるのです。

私の経験上、このように移り気に任せてしまうと、失敗するケースが多いのです。
そして、結果を見ながら、そのまま続けていく方が、より効果があったのにと思うのです。
もちろん、そのまま続けて、どうしようもない深みにハマってしまう事もあります。
そのような時は、出発の原点に返って、熟慮すべきであるという事です。

責任者として個人だけが良いと思うような、修行の道ではないのです。
基本的な自覚としては、手塚会長に代わってこのグループが行くべき道を行っているという気持ちなのです。
そうでなくては、世界を巻き込んで、このグループを発展させるという事はできないのです。
この道を正しく行くためには、手塚会長の決意した内容を継承しなければならないのです。

正直、一緒に世界巡回している頃は、会長が語られるお話は理解することができませんでした。
会長と一緒に世界を回る中で、ぼんやりとその意味が分かってきたというのが実感です。
このグループに責任を持つようになって、やっと会長の言っていた世界が分かるようになったのです。
そのような経緯を踏まえて、今にして全責任を持って歩もうと思うようになっているのです。

 さて、手塚会長と一緒に歩んできたことを振り返るのですが、理解できないことが多かったのです。
どちらかと言えば、疑うようなことが多かったのです。
一緒に会長と歩んでいた時は、信頼しようとする気持ちが、途上にあったのです。
あの世に旅立ってから、本気になっているという事が事実なのです。

それだけに、幼かったという事なのです。
会長の願いに基づいてみると、世界中の道場生に愛情を持たなければならなくなりました。
都合の良いように考えると、会長と共に歩んだときは、準備の時であったという事です。
そして、今は、否応なく、世界的な舞台に向かって、新しく出発しているのです。

そして、いつも私が考えるのは、どのような役割を演じていくべきかという事です。
どんな立場なのかという事を、再確認させられるのです。
そして、今何をなすべきかを、考え喘いでいるのです。
また、目標をどこに置くかという事も日々思慮深く考えるのです。

手塚会長の願いに、今にして真剣に取り組んでいるのですから、遅いくらいです。
また、立ち上がった以上は、後ろを振り向いてはいけないという気持ちにもなります。
魂でもそうすべきであり、日々の肉体の錬磨における稽古もそうなのです。
そして、私が抱く希望が、手塚会長に似ていなければならないという事です。

 ところで、理想を全面的に押し出すと、難しい立場に立ちます。
そこから逃れたいという気持ちも膨らむのです。
自分に及ぼされる心配を、越えていかなければならないという事です。
それだけに、共に歩んだ足跡を、世界の道場生に連結するという大義があるというものです。

現在、確かに世界に広がっている手塚グループであります。
世界の道場生と手に手を取るために、今年も世界巡回に向かうのです。
そうして初めて、多くの難題を越えていく事ができるというものです。
結局一対一の対応の為に、世界を巡回しようとするのです。