2018年3月23日(八段語録3237)
広島に移動


 気持ちは、一直線で時間のロスなく広島に到着したかったのです。
しかし、懐の事情が優先するという事もあって、金銭の節約移動になりました。
東京までは、新幹線自由席で、浜松町からモノレール、そして羽田から飛行機です。
この飛行機はJALの1500マイルを使って、無料で往復という事です。
JALカード二百円でマイルですから、カード払いが航空券に化けるのです。

結果的に、仙台―広島を新幹線代の二万円だけで済ませたのです。
その分、広島空港から、レンタカーを調達して移動です。
また、格安ビジネスホテルの東広島東横インを二日予約したのです。
二日目は、エコ価格にしてもらい、掃除はしてもらわないのです。
節約になっているかどうかわかりませんが、努力を重ねる姿勢だけは持とうとするのです。

私が各県本部に対して最も苦心するのは、心を最短距離でもって伝えたいという事です。
要請があるならば、真っ先に飛んでいきたいという気持ちは強いのです。
もちろん、役に立たなければ、何の意味もありませんから、必要性がある時という事です。
気持ちは、寸暇を惜しんで、心を砕いて各県本部長達のお手伝いをしていきたいという事です。

そのような気持ちで、広島に向かいました。
新幹線の中では、広島での大会での過去を振り返りながらホームページを眺めているのです。
ゼロから基盤を作って、今の百名近くの道場生まで広がっている支部に対して敬意を払うのです。
思えば、宮城師範も、三週間に渡って研修を受けたのです。

道場生から指導者の道は、また宮城師範が別の戦いをしなければ、運営はできないのです。
事細かく、私が携わった事務や運営、そして指導といったところまで細かく学んだのです。
それも、宮城師範は私情を入れることなく、純粋にそのままを継承したのでした。
それだけに、大会を初め審査会、さらには道場生の指導までそっくりに似せているのです。

私の道場での研修で最も大切にすることは、素直に学んでほしいという事です。
決して、自分の経験値を入れて、色眼鏡をかけてみないという事です。
そうでなければ、運営が歪曲してしまい、中途半端にしか学べないという事です。
師範としての根本的な姿勢をしっかり学び、師範の位置を決定するという作業をするわけです。

問題は、私の色と宮城師範が一緒の色になることができるかという事です。
これは、実は、同じ色になるという事が、大きな問題なのです。
私は、手塚会長に一から十まで手取り足取り指導を受けたのです。
その会話は、想像もできないほど長い時間を持ったのです。
そうすることによって、私の個性はありますが、完全に会長と同じ色になっているのです。

 それで、どうなったかというならば、会長と同じ色になったことによって、ストレートに伝わってくるものが多かったのです。
つまり、私と会長との間に共通の拠点ができたようなものなのです。
会長と異なることなく、一緒になって定着することができたという事です。

そのお互いの姿勢によって、あらゆるものを結び付けて展開することができたのも事実です。
いつの間にか、会長との価値観が同じようになり喜びも悲しみも一緒という境地まで至ったのです。
つまり、出発点と終着点が同じような心境だったのです。
ですから、稲光と雷が響き渡るような感動を会長と持てたという事です。

他の人には、何でもないことなのに、二人で途方もない理想の境地に腹を抱えて喜んでいるのです。
そんなことを繰り返しているうちに、会長と私の距離は最短距離になったのです。
そうなると、電話をするのも、どこかに一緒に行くのも楽しいのです。
車の中では、話に夢中になって、事故でも起こしそうにもなるのです。

列車が連結されるようで、打てば響くような関係になっていったのでした。
そのような経験をしていたものですから、広島の宮城師範との関係も直線なのです。
お世辞も、回りくどい説明も要らない関係になっているという事です。
それは、会長から私に、そして私から本部スタッフ、現場の本部長に直線でつながるのです。

 そのような事で、会長と私が培ってきた最短距離の関係をグループに反映しているのです。
斜め四十五度にお互いが眺めないという組織なのです。
もちろん、直角に近い直線関係ですから、トラブルもあるはずです。
それでも、お互いが信頼することも直線であるとするならば、すぐに愛情は芽吹くはずです。

素直という事は、真っすぐという事に他ならないのです。
私自身、楕円を描きそうな人格を修正し続けてきました。
それだけに、正直者は馬鹿を見るという事で良いと思っているのです。
天が高く地が低いというのも、天と地が真っすぐだというとでしょう。
この組織を最短距離でつないで、愛情あふれる家族にしたいという思いが強くなります。

余談ですが、妻と私の距離は、物理的に最も近いのです。
心も、身体も一番近いところにいるのです。
これが、幸せで、一番刺激的なのかもしれません。