2018年3月10日(八段語録3224)
極真フェステバル型の大会


 第十二回極真フェステバルが、グランディ21アリーナにおいて開催されました。
型部門と組手部門での白熱した試合になりました。
今日は、十時から開会式がなされて、夕方四時までに終了するという時間配分でした。
手塚会長の理想を追求した大会なのです。

今年から、手塚会長夫人をお招きしての大会を開催することができるようになりました。
昨年は、会長が死去されたことに伴って、葬儀、お別れ会、新体制での出発で忙しすぎたのです。
それでも、去年は夫人と四月から一年間共に活動をして下さいました。
今年の仕事始めが仙台での極真フェステバルという大会になったという事です。

夫人は、金曜日には来仙して下さり、何人かでの食事会に出席して頂きました。
次の日には、グランディ21のアリーナに場所を移して開会式から最後まで見守って下さったのです。
今まで、手塚会長が家族として見守って下さったと、同じようにして下さったのです。
最初から最後まで、一人一人の試技を、愛情を持って注意深く見つめて下さるのです。

私はというならば、会場に夫人をお送りするや否や、マンションの理事会に参加です。
それから、BBS連合の理事会で東北大会の打ち合わせのため外出という事でした。
大会に向かったのは、二時すぎという事で、決勝戦の様子だけになりました。
宮城県本部は、菅野師範が責任を持って運営するという事に委ねたということです。

 さて、型の大会は、最後の決勝戦しか見ることができませんでしたが、感動的でした。
道場生が、ステージに立つとき、緊張した趣で顔も強張っているのです。
それが、主審の号令がかかると、左右と上下そして前後に移動して技を出すのです。
そうであるがゆえに、選手の存在と動きが観客の誰からも見られるというものです。

選手の上下が正しく備えているのか、また、左右、前後が正しく備えているかという事です。
その強弱や技の切れによって、様々な演武が繰り広げられるのです。
選手そのもののオリジナリティが付加されて、採点が下されるというものです。
結局一つの、選手の個性あふれる型モデルが表現されるようになるのです。

確かに型は指定になりますが、選手がその指定型の中心に位置するのです。
動きの中で、観客の目が光となって差し込むとき、その光を浴びて、輝きを増し加えるというものです。
その輝き方で、勝負が決定するという事になります。
基本に忠実に、その型に魂がどれほど乗り移っているかという事が採点の基準になるのです。

上下、左右、前後の動きが、より多くの人に感動を与えるという事で良い採点がつくのです。
勿論、審判の採点になるのですが、道場生の動きに観客は釘付けになるのです。
まして、自分の子供達が、型の試合をしている時は、固唾をのんで見守ることになるのです。
それだけに、緊迫した空間を作り出すという事なのです。

 型における中心点が崩れるようであれば、上下、左右、前後の均等が崩れるのです。
上位進出者の型は、何前何万と繰り返して魂を注いだ形跡がありました。
やはり、その選手から発するオーラが生まれてくるのです。
そのように、練習してきたことが、この大会で発揮されるというものです。

選手の努力の跡が伺われる大会であったのです。
そして、それが空手修行のなかで、勝ち取ることができ、魂として生活に応用されるというものです。