2018年2月16日(八段語録3205)
極真空手はリーダーを作る


 極真会館手塚グループは、教育でもって精神を磨き、稽古でもって体を作ります。
純粋に、円熟した方向に人格を磨いていくのです。
そして、いつしか理想とする人格を見出すのです。
人格の理想を目指そうとするので、稽古があり、審査会があり、そして試合もあるのです。

その為に、地道な日々の稽古が大切なのです。
寒いからと言って、環境に左右されないことです。
また、即席でカップラーメンのような修行では仕方がないのです。
何か安易に健全な精神と肉体が築かれるようなことはないという事を肝に銘じるべきです。

ダイエットや素晴らしいボディになるという宣伝をして営業を伸ばしている企業もあります。
テレビ宣伝をし、二か月ぐらいの期間で、マンツーマンの指導で高額な料金を取るのです。
短期間に、健全な精神と肉体が出来上がるという宣伝をしているようですが、無理です。
確かに、健康を意識して取り組むという事は必要ですが、過大宣伝です。

原則は、地道に教育でもって精神を磨き、稽古でもって極真ボディを作るのです。
お金で成し遂げられるものではなく、正しい指導者からの教育によってなされるのです。

かつて、極真会館も通信教育をして自宅で学べるシステムを作りました。
それによって、極真の伝統をマスターしたという事は、聞いたこともありません。
間違いなく、現場の指導者から指導を受けて、教育され健全な成長を成し遂げるのです。
その為に、労を惜しまずに、指導者は道場生に愛情を注ぐという事になるのです。

 さて、時間をかけて稽古をして熟成させる道を、どのように指導するかが課題です。
それも、目標を抱いて、生きがいを持って努力できなければならないのです。
そうすると、基本的には楽しくなければならないという事になります。
日々が刺激的でなければならないのです。

勿論、指導者が短期目標と長期目標を示唆して、楽しんで稽古できるようにするのです。
日々を目新しくし、違った稽古ができるように指導するわけです。
それは、指導者の関心事であり、愛情を持って対応するのです。
道場生の願いや目標をしっかり把握しながら指導するという事になるのです。

指導者は最高の極真手塚グループの教育をするという信念を持つのです。
そして、道場生を稽古でもってよりよい生活環境に導いてあげなければならないのです。
あらゆる環境に適合できるような、しっかりとした精神と肉体を作るのです。
それも美しさや尊さ、価値が滲み出るような人格の育成を目指すのです。

道場での稽古は、一人の修練という事が目につきますが、それで完結しないのです。
あくまでも、家族の中で生かすのであり、地域社会に根付くようにするのです。
つまり、稽古における修行が、燃料を供給する立場に立ち、全体を潤すのです。
周囲の人たちを良くするも悪くするも、本人の教育された人格がものを言うのです。

 ところで、娘の結納で、息子が司会をしたのです。
相手のご両親からの要請でした。
一時間あまりの時間を滞りなく勤めていました。
人として、成長している姿を息子に見たのです。

それだけに、極真に修行をさせ続けて良かったと胸を撫でおろしたのです。
子育ての経験からしても、極真会館手塚グループは人を作るという事でしょう。
そのような有難い気持ちを抱きながら、就寝したのでした。