2012年9月10日(八段語録1801)

試験(4)


 試験の内容は、柔道整復師の歴史を学んだものテストするのと、生理学であり、原始レベルから人体の大まかな構成に関してのテストでした。さて、柔道整復師の歴史には、講道館柔道が主導して接骨医療を発展させ、国家資格まで、いかなる歴史的な内容があったのかと、紆余曲折を古代の歴史から振り返るという事でした。どのようにして、国家に定着したかという事の自画自賛的な内容になっています。それだけ、自信を持って今の医療に貢献しているという事を訴えているないようでした。それの試験ですから、迫害と貢献、そして問題点の解明まで学ぶという事なのです。それを試験するという事で、そんなに難しい事ではなかったのでした。
 次に、生理学ですが、歯科医師免許を持っている講師が、公認の講師のようでした。内容はある方なのでしょうが、本人は分かっているのでしょが、教育者としての自覚は少ないようでした。講義の時に初めて教科書を開くというような講義で、講義の準備をしてきたという気配すら感じる事ができない講師という事になります。このような事を、道場生の前で指導員が内外ともの準備がないままに指導するとするならば、私としては怒りが出てきてしまうのです。それに相似した内容を感じたのでした。
 試験の内容でしたが、教育者として、認められないような思いがありましたので、マニアック過ぎる試験には、ちょっとついていけないという思いでした。もちろん、自分なり勉強を重ねてきていましたから、基本的な事で、劣っていると思わないのですが、ちょっと講師の姿勢に反発です。そのような事を感じても仕方がないのですが、最低限誠意ある講義を聴きたいと思えたのでした。
 後期からは、講師が変わるという事なので、期待を込めているのです。どのような科目でも、また外部からの講師としても、すべてを投入してくれる人物を求めようとするのは、私ばかりではないと思うのです。それでも、学生は、受け入れなさいというのでしょうが、この歳ですから、本質を見抜いてしまうようでした。そのような意味で、指導者のあり方を考えさせられる科目だったように思えるのです。