2012年9月8日(八段語録1799)

試験(2)


 解剖学がテスト内容です。専門の学科でありますので、実に歯ごたえがあります。何度も反復しては忘れという毎日ですが、その成果を表す試験という事になります。だいぶ緊張しているのです。試験方式は国家試験と同じように四択という事なのです。それは、正確な知識が確実に定着していなければ、正解を導きだす事ができないという事になります。
 ちょっと早めに学校に到着して、教科書をめくりながら、基本的な事項を頭に叩き込むのです。確かに、授業で十分に知識として定着していると思うのですが、それでも心配なので、総整理という時間をとることにしたのです。全くの素人という事で、自分で勉強するというよりは、プロの講師から知識を教授していただくという方が正しいと思います。
 空手の初心者と同じなのです。白帯から三年で黒帯に至る険しい道という事になります。勝負は三年なのです。私の寿命も無限にある訳もないので、的確に先人の知恵を継承して、しっかりとした、人体の理論を継承したいと思う訳です。あくまでも謙虚にという気持ちです。解剖学が研究されたのも、ここ数百年の間ですから、そんなに歴史がある訳ではないのです。その本質に迫っていく訳ですから、謙虚にそして真剣にという事になります。
 早速試験が始まりました。ひねている問題だらけという事になります。基本的な知識を土台とした、応用と注意深さが願われるのです。初めて見る試験に当惑を隠せませんが、人生いろいろと経験すべきであると思うので、十分に歯ごたえがあったという事になったのです。おそらく受験者の半数以上は赤点であるような問題でした。最初から一年生に試練を与えるという事なのだと思いました。
 レベルの高さが、三年後の合格率100%という学校の方針であると思うのです。そのような意味では、安易に入学してきた人は、振るい落とされるという事のようです。息子が定期試験で赤点を取ってきた理由も分かりましたし、留年する意味も分かってきました。大学とは違って、生半可な動機で入学してきたのでしたら、もう既についていけなくなるという事を肌で感じたのでした。
 そして、この解剖学の難しさは、過去の国家試験の類似問題というよりは、新作問題を作っての出題という事のようです。それだけ、試験を研究しているのだと思うのです。そのような事で、落ち込みはしませんが、フンドシを締め直そうと思いました。