2012年8月3日(八段語録1763)

同窓生


 病気で亡くなった友人も出始めてきています。同窓会に出席できなかったのですが、離婚をしている人、リストラになった人、病気をしている人、様々なのです。また、息子や娘が結婚したと喜んでいた人もいたと話を聞いたのです。来年の冬にも高校の同窓会があるという事なので、それに参加して、皆の顔を親しく眺めようと思ったのでした。
 さて、人生はいろいろあるのです。遠い過去の事柄を整理しても、結果が実に役立つ事ばかりです。厚い暗雲の中から、引き下ろしながら、豊かな大地を踏みしめられるように過去の経験はしてくれます。過去は、私が今どこにいるかがわかる判断材料になるのです。もし、過去が無かったならば、一体どうやって考えをまとめる事ができるか分からなくなります。
 学友に同情するつもりもないし、私の生き様を強要するつもりもないのですが、あらゆることを今は、ありのままに受け入れているというのが、私の現状のようです。私の場合、蓄積されたエネルギーを解放するような行動を取ってきたのだと振り返ります。空手修行はまさに、その典型かもしれないのです。いつも失うものはないという気持ちで修業をしています。
 学友の話を聞くにつけ、この道でよかったと、胸を腕で撫で下ろします。空手道を追求していったことが、私の気分を落ち着かせ、いつも心の平安を味あわせてくれるのです。数えきれないほどの友人が怒りと混乱の為に自分の人生を台無しにしてしまって見えて、仕方がありませんでした。事態を改善する自己努力の仕方が分からず流されてしまったのだと思うのです。運命を立て直そうとはせず、経験と悪戦苦闘した挙句、最後はうつ病になってしまっている学友もいるようです。
 極真空手道は、誰と比較しても、唯位に立つような自己練磨と自己研鑽の修業の場になります。それが、自分を豊かにしてくれるのです。自信を持ってこの道に邁進してくださるように願うばかりです。空手道が全てであるとは言いませんが、人生の力強い防波堤になります。