本部長通信176  2008年5月9日

組織基盤確保(2)


 全体的責任を全うしうる人とは、極真会館を動かす人でなければならないのです。極真会館を中心として、その中で一つの全体的責任を負える、責任者が、どのぐらい確保されているかが問題なのです。
 そのような中心者として、創始者大山倍達は存在していましたが、もうすでに、他界しているのです。大山倍達は、かつて組織基盤確保の責任者として現存していました。大山総裁は、人生のすべてを極真空手とともに苦労してきたのです。しかし、残念ながら、総裁以降、分裂という互いに不信する組織として分かれてしまったのです。
 そこで、極真精神と一つになりうる責任者を持つことができなかった極真会館は、指導者としての勝利の組織基盤確保がなされなかったのであります。それがゆえに、16年余りの歳月をさまよい歩いている現実があるのです。
 手塚グループは再び、指導者としての立場を確立し、立ち上がろうとしているのであります。ここに問題となることを私たちは考えざるを得ないのであります。大山総裁の後継としての個人指導者を立てることができなかったのであります。組織基盤確保ができなかったのであります。このような意味で、個人的指導者を守護し、組織基盤確保を前面に押し出していかなければならないのです。
 それゆえ、誰もが公認し得る指導者が立たなければならないし、新しい理念で新しい組織基盤を確保していかなければならないのです。組織の誰もが擁護し得る、あらゆる外敵、に出会おうとも、びくともしない勝利的指導者が確定しなければならないのです。

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