2012年7月29日(八段語録1758)
仙台へ
成田から仙台へ車で向かいました。東横インホテルでは、10日無料で駐車が可能なのです。そのような事もあって、帰りも自動車という事になりました。ベルギーとはまるっきり気候が違うのです。涼しく過ごしたベルギーでしたが、日本の灼熱の気候に驚くばかりです。
妻からの電話が入り、日常の仕事が舞い込んできました。そのような事で、急ぐように高速道路を北上して仙台に着きました。長い期間留守をしていたので、仕事が溜まっているようでした。一つ一つ片づけて、それなりの忙しい時間を過ごして、暑い仙台の夏に身を置いたのでした。
テレビをつけてみると、オリンピック一色でした。イギリスロンドンですので、ヨーロッパという事になります。ベルギーでの合宿と重ね合せながら、柔道の試合を見ている自分がありました。まだ誰も優勝していない事に歯がゆさを感じながら観戦しました。
そのような中で、私の人生の砂時計をじっくり考えてみているのです。砂時計の上部には結構な砂が入っているのです。私の年齢は、すでに60歳にならんとしているので、どの程度の砂が残留しているか気になるのです。いずれにせよ、一定の速度で中央のくびれた所から、時間的、一定の速度で通過してきたのです。
今テレビを見ながら、この砂時計を壊してはいけないという事を思うのです。時間の通過しておくままに、一生懸命生き続けるべきであると、考えるのです。日本に帰ってきて、やらなければならない事が多いのです。だからと言って焦って、砂時計を壊してはいけないと自分に言い聞かせながら、全ての人を信頼して、前へ進んで行こうと決意をするのです。
柔道の試合を見ても、一瞬で負けてしまっています。どのような努力をしても、オリンピックという一瞬に全力が出なければ、敗北してしまうようです。私も焦らずに、ゆっくりと一定の速度で仕事を片付けるしかないと思うのでした。さもないと、焦るあまり、肉体も精神も崩れてしまって大事な砂時計も壊れてしまいそうなのです。そんなことを考えながら、残された人生を精一杯生きようと思うのでした。