2012年7月16日(八段語録1745)

海の日に考える事


 道場の運営を考えると、現場の指導のもと、毎回新鮮さを盛り込み、続けて修練させているという気持ちを起こさせてくれるのです。当然、その為の伝統を立ててきて、先輩をみれば、そのようになりたいという所まで成熟している道場になっているのです。
 極真会館を運営してみて、これほどやりがいのあるミッションはないと思ったものです。この道場がすっかり気に入って、今に至っていると思うと不思議でならないのも事実なのです。私が目を見張ったのは、ここに来た道場生達が、自信をつけ、指導者になっているのです。短期間のうちに人は成長するものです。道場として、社会に排出した人材をみると、自信を持って大成功であると確信するのです。もちろん、道場に残って指導している師範達を見ると、目を細めてしまう程、感動してしまうのです。もちろん、私の指導を離れて、なにがしの空手道場を運営する人も生まれてしまいましたが、それでも、社会に迷惑をかけていないところをみると、安堵の気持ちになります。
 始めた当時は、数名だった道場生も、今では、数百名の道場生が、極真の修練を受けているのです。かつて、私に対する評価もそれほどではなかったのですが、今では、社会活動で忙しい日々を過ごすようになったのです。社協をはじめ、少年たちの更生はもちろんの事、警察から補導員を任されることにもなってきました。これも、今やっている事の評価であると確信しているのです。
 道場を立ちあげた当初は、空手道を追求してもらう事だけに専念していたのですが、この道場に集まった道場生の状態を見て、素晴らしい人間関係に気が付いたのです。そのような道場は少ないのです。中には、不良のたまり場になる道場もあるのです。しかしながら、学校でも、職場でも味わう事ができない、人間味溢れる関係が生まれているのです。そして、それは、互いに尊敬しあうところから生まれているのです。そして、指導者は、この道場で最大限に道場生に影響を与えているのです。人格も磨いているようなのです。そして、生徒は、しっかりと指導を受けているではありませんか。このような道場は、他にないと確信するのです。実に真面目な団体に成長しているのです。