2012年7月8日(八段語録1737)
青春
私は17歳の高校三年生の頃、受験勉強に勤しんでいた時期でした。勉強の間隙を縫って、多くの人と議論したものです。その中で10歳以上も離れた家庭教師の佐藤智子さんとの出会いもありました。毎日のように勉強の指導を受けながら、私との話に夢中になってくれたのです。
その頃、私は受験に夢中でしたので、東京での生活の様子や、一応早稲田大学を目指していたので、友達でそのような人が、どのようであったかを聞いていたりしたのです。私は夢中になって、話していたようです。そして私の佐藤智子さんに対しての評価は、「なんて素晴らしいひとであろう。あんなに私の受験を応援して家庭教師をしてくれる人はいなかった」という事なのでした。
ところで、今になって、昔を振り返るのですが、佐藤智子さんは、九州大学の出身で、私の事は、実は何も知らない状態だったのです。ところが、私の関心のあることに対して100%答える努力をしてくれたのでした。そして、それは、家庭教師として、一生懸命尽くしてくれて、気持良く受験勉強に導くために、必死であったというのでした。
私を指導してくれた、佐藤智子さんは、私を最大讃頌してくれたのです。親切を施し、最大の味方になってくれたのでした。絶対に、私を排斥することは無かったのです。もちろん論争したこともありますが、最後は賛美してくれて、勇気づけてくれたのでした。
今、私が望む人格は、多くの人と気持ちよく付き合う事ができて、隣人を勇気づけることができることであると思うのです。私の家庭教師のように、私を腹の底から信頼させ、友人になって、目的を叶えるのは、あなたしかないという信頼感を与えてくれることでした。あの半年は、一緒になって、私の将来の事を考えてくれたのです。それが、今も嬉しく思うと同時に、そのような人格を身に付けていく自分でありたいと思うのです。
その受験勉強が、いつしか極真会館の門を叩くことになったのですから、不思議で仕方がないのです。受験勉強から極真の道ですから、まるっきり違った分野に、その時突入したのです。そして、今があるのですから、正しい導きをしてくれた家庭教師という事になるのです。私の青春でした。