2017年12月30日(八段語録3172)
極真会館手塚グループ 第二章 極真精神の究極
八 心得


 年末です。
もう残すところ、二日になっています。
一年分の整理をしています。
こんなに緊張して忙しく日々を過ごした年度はないのです。

以前よりもまして、道場生に語りたいことをブログでできるだけ表現するのです。
若いころは、話すことを主眼点に置いていました。
誤解される表現も多かったし、感情に任せて対話をしていたのです。
それが、年齢を重ねるごとに口数が少なくなって、文章で表現するようになっているのです。

それだけでなく、手塚会長が死去されてからは、文章が長くなっているのです。
できるだけ、正しくと思っていることを伝えたいという事の現れなのでしょう。
それでも、不十分であると思って、書き加えたくなるのです。
読む方の事も考えて、短く表現すれば良いのですが、自分自身の気持ちが納得しないのです。

読んで受け取ってくれる側に立つならば、要点を整理して箇条書きでもよいのでしょう。
それでも、心の流れがありますから、要点だけというわけにはいかないようです。
まさに、ブログの表現は、語ることの延長にでも思っているのです。
受け取る側は、私の心情とは別の次元で捉えるかもしれません。

 さて、このグループの責任を持っている動機は、何度も表現しているのです。
一言で言うならば、手塚会長の「夢を実現」するという事です。
会長一人ではなく、共に二十数年間歩み続けて築き上げてきたという自負もあるのです。
会長の描く理想を共有してきたという思いは、日増しに強くなります。

運営費も必要です。知識も足りません。それなりの権威もなくてはならないのです。
知恵を持ちたいし、能力を持ちたいのです。
理想を実現するために、必要なものばかりです。
このグループをコントロールできる全てのものが必要なのです。

しかし、現実は僅かなものしかないのです。
それでも、強力に推し進めていくという決意だけは空回りしているのです。
それも、頼もしいスタッフが揃っていて、原則を重視して歩んでいるのです。
しっかり、法理とか法度を立てて現状をより良くしているのです。

どんなに会長になったからとて、威張っても何もないのです。
ゼロから学んでいかなければならない状態なのです。
そのような意味では、日々努力なのです。
ちょっと怠慢になってしまったら、全てが奪われるような気がするのです。

 ところで、英雄・豪傑がいくら偉いといっても、絶対ではないのです。
少し怠慢になれば、すぐ崩れてしまうのです。
「英雄色を好む」という言葉もあります。
大概は女性や暴力といった内容に走って身を滅ぼしてしまうのです。

例えて言うならば人には、東だけ必要なのではないのです。東もあれば西が必要であり、東西があれば南北も必要なのです。
当然、上下も前後も必要という事です。
全てを必要として、そのうえで中心点が立つというものです。
愛情あふれるこのグループにしっかりとした心得のようなものを全員が持つのです。

それでこそ自然界の法則が適用されて、維持されるというものです。
私自身、何も必要とはしませんが、正しく存在するための心得は必要になるのです。
それは、関わろうとする全ての人がその心得は必要であるという事です。
無秩序では、長く続かないのです。

このグループが「家族」を目指す限り、必要不可欠であるわけです。
今まで、会長と共に山あり谷ありでした。
それは驚くべきことのようにも思うのです。
しっかり、原則にあった「心得」を持っていたからという事でしょう。

 結論として、私達が守るべきことは、良き「心得」を抱いて品格を熟成させるのです。
家族という中に、精神的能力を目立たないように張り巡らせるのです。
英知をもって賢く振舞うのです。
せっかく、武道精神と共に人生を過ごしてきたのですから、貫きたいものです。

テレビ・新聞・週刊誌を眺めるまでもなく、倫理・道徳に反するようでは駄目という事です。
女性スキャンダルとパワハラ、そして金銭問題に関して、問題があれば断罪されます。
それだけに、しっかりとした「心得」を持っていないことには、世間は渡れないのです。
このグループで責任を持つという事は、波風の強いて木のてっぺんに立っているようなものです。

コンプライアンスを意識して、原則を重要視していきたいものです。
言葉だけではなく、実体で示すという事です。
今年一年、先頭に立ってこのグループを引っ張ってきました。
それで、このグループの雰囲気が家族愛に満ちていたかという事が反省になります。

確かに、大きなスキャンダルはなかったのです。
それだからといって、社会に害毒を流すことはなかったかという反省もします。
誰にも迷惑をかけることのないように、日々精進です。
その礎に今年なっていたかという事に対する反省を、今日しているところです。