2017年12月19日(八段語録3163)
極真会館手塚グループ 六 精神の形


久しぶりに、妻とデートです。
お互いに還暦も超えて高齢という事を良しとして、秋保温泉に直行しました。
途中仙台市の青葉区の愛子から西にドライブすると、冬の蔵王連峰が雄大に姿を現しています。
車のフロントに、太陽が燦々と輝いている山々の光景が広がり、青空に壮大に映し出されているのです。

途中では、妻との会話が進みます。
どうしても、子供達の話がメインになります。
息子と娘達に寄り添いながら生活をしているので、浮き沈みも一緒で心は、ジェットコースターになります。
子供達が大人になれば、子育ては終わりと思っていました。
でも、そんなことは「さらさらない」と、心配することに事欠かないのです。

特に、二人の娘達が落ち込んでいた時は、心配が募りました。
それでも、今年の十月頃から好転して、長女も結婚を考えるようになっているのです。
次女も、仕事の失敗続きで落ち込んでいましたが、割り切って集中しているようです。
季節は冬なのですが子供達の心は春を迎えようとしているのです。

長男家庭も息子は、スタッフに期待されていることで仕事量も増えています。
嫁の茂奈は、二歳半の士紀雅と半年も経たない乙燈呂に愛情を注ぐことに余念がないのです。
そのような話をしている私達二人は、幸せ気分なのです。
毎回デートの会話は様々なのですが、車の中は良い雰囲気なのです。

 さて、秋保温泉の佐勘に到着です。
時間と金銭的余裕もないので、宿泊はできませんが、日帰りコースで昼食を一緒に取るのです。
プリウスPHVなので、玄関に堂々と横づけにします。
充電器が、玄関横にあるので、無料で充電をするのです。
少し厚かましいのですが、それもトヨタのサービスですから、有難くお受けしているのです。

部屋で着替えて、楽しみの温泉に直行です。
温泉の浴室は、貸し切り状態で誰も入ってくる気配はないのです。
一時間程、入浴を繰り返し、体を温めます。
最後は、洗い場で体の洗濯をして、ゆっくり着替えます。

それから、部屋に戻って頼んでおいた弁当を二人で会話をしながら会食です。
名取川の源流の渓谷を眺めながら、「ああでもないこうでもない」と対話が始まります。
四十年連れ添った妻と、元気でデートもできるのですから幸せな事です。
私が惚れてしまったという事実からすれば、最後まで大切にという気持ちが自然なのです。

二時頃、温泉宿の佐勘を出て、隣の有名な「さいち」に向かいます。
妻は、下宿の夕食の食材を購入しています。
私は、秋保温泉の名物の「おはぎ」を店で購入して、駐車場で美味しく頂きます。
そのまま、妻の用事を済ませて、帰宅したのは四時を回っていました。

 ところで、日々の生活の場は、家族が中心になります。
この関係は、あらゆるコミュニケーションが飛び交います。
親がいて、夫婦があり、子供達もいるのです。
そこで、前後 左右、上下、過去、現在、未来のすべてが含まれます。
全ての愛情モデルの原型が家族に存在していると言って過言でないのです。

この家族から世界の家族へと繋がっていくという事も考えてしまうのです。
そう思えば、家族の世界は無限大に広がり、永遠と一瞬が同居しているようです。
家族は、無限に広がる「所」であり、無限に広がる「今」という事でしょう。
そして、親とか夫婦とか子供達は、それぞれに認めるべき各位あるのです。

そこで、対話が発生して広がりを見せるわけです。
その対話が、時空を超えてしまうことなるわけです。
そのようなことを頭の中で考えていくだけで実に面白いものです。
家族であることが、多岐にわたってあらゆる事例に出くわすという事です。

息子も、いつの間にか極真空手に責任を持つようになってきているのです。
事務局長の北山さんと会話を盛んに進めているようです。
息子の人生がどのようになるのか分かりませんが、親の願いに沿っているようです。
そんな関係が、家族とそれを取り巻く環境に押し出されるように思えるのです。

当たり前ですが、手塚グループは極真空手道を追及するのです。
それだけに、武道精神の中心に家族を置いた手塚会長の発想は突拍子もないのです。
それでも、この関係によって、世界中の家族が同じ目線に立てることができるのです。
家族ですから、官僚組織にはなれないという事です。

多くの団体が、給料制の官僚組織に変質してしまっています。
そうなると、上司のいう事が絶対になって、他の各位が死んでしまいます。
上司に全ての権限が委譲され、閉鎖的な組織の出来上がりです。
そのような組織は有害あって一利なしという事でしょう。

私自身、このグループを形骸化された官僚組織にはしたくないのです。
誰もが、自由に発言できて、お互いが尊敬できるグループという事です。
誰に対しても、自由な発言がなければ、理想が無為に期してしまいます。
このグループは、家族を大切にして大いなる偉業を果たしたいのです。

もちろん、決定しなければならないことは、多数決も仕方がないことです。
それでも、納得することができるように議論して、譲り合いたいものです。
その為にも、手塚文子代表が心を砕いてくれる体制は有難いものです。
何故ならば、しっかりとした母がこのグループにはいるのです。