2017年12月16日(八段語録3160)
極真会館手塚グループ 三 心のプラスとマイナス


 消防団の梯子乗りが、仙台市の無形文化財に指定されました。
大崎八幡神宮が四番目の無形文化財指定でした。
それ以降、三十四年後に消防団の梯子乗りが指定を受けたのでした。
消防団梯子乗りには、私も十数年の間纏を振り続けているのです。

それも、「纏振り」一筋ということで、指定された時には、誇りに思ったのです。
消防団活動で、自らの人生の勲章にもなったという事です。
それだけでなく、数年前に東京ドームで天皇陛下が消防団をご覧になる時がありました。
その時も、陛下の前で全力を尽くして纏振りをさせて頂いて思い出になりました。

もちろん、良い思い出もあり、改善しなければならないこともあるというものです。
私自身、不正を見過ごすようなことはできないようです。
公金の使い方の問題、人権蹂躙の問題も提起させていただきました。
それだけに、非難の的に立たされるという憂き目にもあったという事でした。

それでも、消防局が一丸となって、団員一人一人の聴取に臨んでくれたのでした。
それ故に、公費による飲み会も自重するという事にもなったのです。
もちろん、私自身が消防団の中で、悪者役を買って出たという事になったのでした。
それによって、逆恨みをされても、改革として一歩前進という事だと思っているのです。

 結構、村八分やイジメという事になっても、私自身かなり強いようです。
不正を正すという事は、身を切るという事なのだという事のようです。
昨年度まで、六万円の年間報酬が、消防団本来の三万四千円になりました。
この報酬が本来の消防団なのです。
また、宴会代として、一度に七万円の徴収も受けるようになりました。
これも、かかる費用ですから当たり前ということでしょう。
それでも、宴会の都度集めれば良いのではという提案しましたが、却下でした。

それも、団本部として決定するという事で、今まで押したことのない印鑑を押すのです。
それは、私の存在が目の上のタンコブという事のようです。
それだけに、腫れ物に触るような人間関係になっているのです。
それでも、消防団を辞めようとはしないのです。

理由は、この街の安全安心の為に、消防団に入団したという動機があったのです。
それは、この街に対しての奉仕者としてのミッションであるという自覚からでした。
このように、よくない慣習を是正しようとするものですから、風当たりは強いのです。
ある団員からは、大声で難癖をつけられ、どやされたりもしたのです。

挙句の果てには、団長から、「消防団を辞めろ」という暴言まで吐かれます。
それに対して、何ら口答えをすることなく、粛々とミッションをこなすという事です。
「長いものに巻かれろ」という体質は合わないようです。
また、飲み会を二次、三次と続けることに対しても抵抗があるのです。

 ところで、このような組織改革を提案するのは当然と思っています
無形文化財にも指定されるのですから、携わっているメンバーが襟を正さなければ、ならないという事です。
益々市民の注目を集めるわけですから、公金問題に触れる伝統は正さなければならないという事です。
消防団の集まりですから、コンパニオンを呼んで、宴会を続けるようでは話にならないでしょう。
それも、二次会、三次会とですからよくない伝統であると思えてなりません。

もし、コンパニオンを呼びたいのでしたら、消防団ではなく個人の集まりでやれば良いだけの話です。
私の場合、酒も飲まないので、団員同士の会話があれば良いだけなのです。
ましてや、二次会で女性のいるスナックに出かけなくても良いという事です。
この件に関しても、好きな人は個人的に実費で参加すればよいという事です。

消防団の会合であれば、それなりに世間は注目するはずです。
無形文化財指定という栄誉を受けたのです。
消防団飲み会は誤解のないようにしたいものです。
このような事を提言することは、とても勇気がいるものです。
曖昧にして妥協するぐらいなら、強く提言するという事です。

消防団で聞き入れられないならば、消防局に提訴するのも正しい道であると思っています。
それによって、私が被る被害は、別に意に介さないのです。
それよりも、消防団として誇り高く役割を全うしたいという気持ちになります。
それも、極真空手での修行の成果として自覚するのです。

 結論として、「梯子乗り」が無形文化財に指定されたことをきっかけに、襟を正すという事です。
誰も人は、良心があるわけですから、間違っていると思えることは止めるべきです。
「長いものに巻かれる」では話になりません。
浮ついた気持ちで消防団に入ったわけではないはずです。

人は知的に判断できるはずです。
誰もが、良し悪しを天秤にかけて判断することはできるのです。
気持ちとしても、気分が悪ければ、極力避けるべきです。
そして、積極果敢に対応できるはずです。

このような事は、誰もが分かることでしょう。
消防団の品格を高めていくことも必要な事です。
そのような提案を、無形文化財指定という事で鮮明にしたいものです。