2017年11月5日(八段語録3135)
指導者の道


手塚会長に夢を託されて10カ月を迎えました。
ある程度、日本と世界を回ってきました。
巡回して、現状を維持しようとは全く考えていないのです。
理由は夢に向かって、絶えず飛び出す会長を、死去されているにもかかわらず見つめているのです。
ただ単に、運営をするのが一番無難なのですが、それは出来ないようです。
その原因が、手塚会長と過ごした日々は忘れることができないからなのです。
理想を語り合った残像は脳裏に焼き付いているのです。
それが故に、人生を共に歩んだ手塚夫人との行動は、私にとっては命綱なのです。
というのも、私の知らない会長の姿を聞くことができるのです。
夫人と一緒に行動することが多いのですが、その時様々な会長の姿を見るのです。
また、違った会長の一面を知ることができるというものです。
かつての会長の姿を聞くと、現状に満足できない会長の姿が浮かび上がってくるのです。
手塚会長は、私が長年の間、支え続けた実質の上司なのです。
その支えた人生が二十数年に及ぶのですから半端ではないのです。
実際支えている時にも、多くの夢と理想を果たしてきました。
それも、不可能を可能にした経験を何度も持つのです。
さて、私自身、会長が死去してから、共に夢見た基盤を三年で築こうと思っているのです。
遺言を託されたごとくに、この三年をあらゆる試練を乗り越えていくための苦労の道と心得ているのです。
会長夫人と共に、今まで、会長の意思をしっかり継承していく歩みなのです。
そして、頂上作戦を決行するためのこれからの歩みがあると確信しているのです。
手塚グループを継承して、もっとも重要な期間が、この三年間であると心得ているのです。
この期間が、まさしく勝敗の分かれ目である事は間違い無いという気持ちなのです。
今までの会長と共に歩んだ人生を総括して、この期間にぶつけていくのです。
それが、極真精神の真髄ではないかと、声が聞こえてきそうです。
振り返るまでもなく、極真会館に入門して、毎日の稽古は二時間以上でした。
池袋の総本部に所属して、全日本に出場していた頃は、六時間に及んでいました。
若かりし頃は、限界まで稽古をしたという思いが強いのです、
自分で振り返っても、恐ろしいくらい訓練してきたというのが実感なのです。
極真空手は、間違いなく、卓上の空論ではなく、実践そのものの空手でした。
日々の訓練が、その如く、試合に現れるのです。
稽古を限りなく積んできた選手との対戦は、レベルの差をはっきりと認識させられました。
その選手以上に訓練した時には、勝利は付いてきた実感を持っているのです。
ところで、この極真の修行で、実感したことは、奇跡は起こらないことです。
まぐれで勝つということは、ほとんどなかったのです。
まして、デタラメな訓練など考えることができなかたのです。
実に、理論的であり、実践的で、そして科学的な訓練ということでした。
その土台があるが故に、手塚会長から任されたグループを発展させたという事です。
会長から託された三年間は、一生懸命に目標を立てて全力疾走なのです。
もちろん、多くの協力団体とは、信義ある関係を築いていきたいと思うのです。
それは、会長の姿勢なのです。
どの関係者とも、信義に反することは、絶対にしないのです。
その姿勢をしっかりさせてこそ、発展があるということを自覚するのです。
そして、手塚グループの発展のために、一心不乱に目標を立てて駆け抜けるのです。
一生懸命努力した結果は、天のみぞ知るということです。
そして、先鋒を願い出て、戦う指導者も現れてきているのです。
もう10年の間、菅野師範が、この宮城県本部を守ってきました。
それだけでなく、世界事務局長の伊藤師範の活躍は目を見張るものがあります。
さらに、本部の杉原師範の実務対応は秀でるものがあるのです。
総括するまでもなく、必ず、先鋒を願い出て、その任務を果たす人材が多数いるのです。
私が会長の願いを果たしてきたように、これからの手塚グループの発展を具現化する人材が現れてくるというものです。
これから、あらゆる作戦が敢行されると思うのです。
それを果敢に推し進めていくということになります。
先陣を切って実行しようとするのが、福岡の川崎師範であります。
2019年3月に世界大会の準備をするという事を発表してくれました。
それにふさわしい、諸団体との関係を持っているのです。
そして、今までも、全日本を開催してきた実績を持っているのです。
この世界大会が、三年間の総決算になるのです。
世界の要望に対して、着実に実行できる県本部の出現なのです。
そのように、臨機応変に、緊急事態にも対応できる起点と応用力が兼ね備わっているのです。
この団体が、一代の手塚会長とそれに続く今後の指導者が世界を動かすという事です。
任されて、これからの采配を振るう上で、真剣になってしまいます。
そのような真剣な気持ちが、今も心を渦巻いています。
なすべき事を果たすことができる三年の期間にしたいと思うのです。
そして、限りなく手塚グループを発展させる覚悟があるのです。