2017年10月1日(八段語録3117)
理想への挑戦
(2)

極真会館に入門したときから、大山総裁を乗り越えていく覚悟を持ったのです。
その為の日々の修練ということになるのです。
もちろん、長い修行期間で、私自身若い時期とは違って、高齢になると体力も落ちてきます。
それでも、極真精神の極みを目指すのが、私の天命であるわけです。
それも、世界を相手にしなければ、極真空手ではなくなってしまいます。
私は、世界に盤石な基盤を作るのです。
それには、自分自身を引き上げなければ話になりません。
また、後輩に対しても、指導して道場生のレベルを引き上げなければなりません。
その為に、引き上げていく教育システムが必要なわけです。
級の段階、段の段階を越えて、極真精神の最高峰を目指すのです。
そこで、心掛けていかなければいけないことがあるのです。
それは、段階ごとに戦いの交差点があるということです。
それで、敗者にならないことです。
必ず勝利者を目指すのです。
それは、レベルが上がるごとに段々と狭き門になるということです。
そして、勝利した者のみが、大きく発展する要素を持つのです。
さて、私達は、大山総裁を頂点として伝統を継承したのです。
その正しい継承を、手塚会長がしてきたと結論付けています。
もちろん、会長と一人だけではなく弟子も一丸となって継承したのです。
世界チャンピオンも極真のリーダーも排出しました。
また、あらゆる能力ある人材を育てたのです。
かつて総裁からどんな批判を浴びようが、果敢に推し進めた経緯があるのです。
何度も会長は総裁から禁則処分を受けました。
その時は、夫人が池袋総本部に出向いたのです。
それでも、会長は、多大な貢献を極真会館にしてきたのでした。
決して、会長は自分中心に勝手に極真会館の発展を推し進めてきたのでは無いのです。
総裁の伝統と、世界に受け入れられる為の極真精神の戦略を練り続けたのでした。
その途上で、会長は天に召されてしまったのです。
それだけに、その会長の意思を受け継いで発展をさせなければならないということです。
そして、私達が課題にしていることは、第一に世界に拠点を築くということです。
当然、第二に極真精神の実体になっているかということも願われます。
第三にその理想を追い求めるという気持ちを引き上げていかなければならないのです。
このような極真精神の基準が、全体に現れなければならないということです。
この関門を突破して、初めて一流になれるというものです。
ところで、本当に会長に付き従った人物はというならば、結局夫人だったのです。
苦楽をともにしてきたのです。
そして、恥ずかしながら、私自身という意識なのです。
そこから、大きく発展を見たと思っているのです。
その時から、継承された伝統を受け継いで、多くの指導者が現れました。
手塚会長の血肉のような存在が現れたのです。
ここまで、手塚グループを発展させたのですから、現場の師範達は功労者なのです。
急速に発展しているのも、各県の師範メンバーなしには語れないのです。
手塚グループを滅ぼさすに発展させてきたのは、内部に三銃士のような人がいたからです。
新しく加盟した師範は、調和している手塚グループとして感じてくれたということです。
支えている中枢のスタッフは、礼節を重んじるのです。
先輩を尊敬して、後輩に労をねぎらうなどしている姿を見たのです。
そして、新しく加盟しても、調和が図られたということです。
結果的に、先に支えてきた師範と後から加盟した師範とが調和がしたのです。
それが、手塚グループしっかりと根を下ろした基となっているのです。
すなわち、先輩後輩問わず、全員が功労者としての働きをしているのです。
少なからず、不信と分裂の温床はないのです。
結果的に、手塚グループは真っ直ぐに理想に挑戦して成長していくはずです。
木々が、真っ直ぐに成長することによって、そびえたるというものです。
これが、曲がってしまえばみな歪んでしまいます。
ですから、今まで手塚グループは真っ直ぐに伸びてきたということです。
いくら組織が大きくなって葉が茂っても、曲がりくねって、腐ってしまっては話にならないのです。
それだけに、私は心配しないのです。
会長が築いてきた内容は息づいているのです。
お陰で、内部がしっかりとしているのです。
決して官僚制度のような組織のことを言っているのではないのです。
あくまでも、極真魂の話であり、心の組織なのです。
故に、これからも一致団結して理想へ挑戦できるというものです。
お互い、会長があの世にいかれても、一つになって行動するのです。
その意味では、家族という思想のベースがあります。
また、極真空手の技術もあります。
さらに、生活に対しては、厳しく律していくのです。
そこからしか、理想への挑戦はあり得ないということです。