2017年9月25日(八段語録3114)
理想の継承
手塚グループの理想が、会長の急死によって途絶えたかのようにみえました。
それもそのはず、全国各地の師範からも色々な意見が出ました。
そのような状況の中で、立ち上って下さったのが、手塚夫人でした。
このグループの代表としての対外的に対応してくださるという意思を表明して下さったのです。
一月五日、ご自宅で急変された、病院に救急車で運ばれた時には、もうすでに遅かったのです。
その後、親族だけで葬儀を行うという事になっていたのでした。
私は、その情報を聞きつけ、なりふり構わず、車で流山市のご自宅に直行したのです。
なんの許しもなく高速道路で向かったのです。
その途中、友部インターで文子夫人に葬儀の参加を許されたということでした。
ご自宅に到着して、夫人と話をしたのです。
これからは、私が責任を持てば良いという事でした。
生前会長が私に手塚グループを残す事を遺言のように話して下さっていました。
そして、手塚グループを残すようにという指示をして下さったのです。
それが頭の中にこびりついていましたので、夫人の説得を試みたのです。
結局葬儀までの一週間近くのホテルに滞在したのです。
私と杉原師範そして財務面での菅野師範の三人で夫人と話し合う時間を持ちました。
何日か過ぎて、夫人が代表として継承してくださるという承諾を頂きました。
もちろん、実務面は私を始めかく師範達で理事として参画するという事でした。
結果的に、葬儀までの時間に、継承問題は決着を見たのでした。
さて、この流れは、大山総裁の継承問題とは随分違っていたのです。
総裁の時は、親族で継承しなかったが故に、高弟達の争いの場になったのです。
偽の遺言状も出ました。
各派閥に都合の良いように、解釈するということが始まったのです。
それが、今も継承している極真会館の分裂問題ということでした。
手塚グループでは、文子夫人が継承するということで、誰も意を唱えなかったのです。
そして、二ヶ月後の三月五日の日に、無事に調印式がなされたのです。
夫人が代表で私が会長代行という事での調印でした。
その後、夫人から会長として私が振る舞うようにという指示を受けたのでした。
手塚グループにおいて、手塚会長の理想が、継承された事になったのです。
手塚夫人を代表にして、実務面は、私を中心とした体制の形成でした。
手塚夫人が引き継ぎ、間違いなく、後継者に引き継がれたのです。
新体制は、全国・全世界の責任者の前での宣布となりました。
「要」がしっかりできたという事です。
間違いなく、手塚会長と一致した理想が全世界に引き継がれる瞬間でした。
決して分裂することのない強固な「中心」の出現を見たのです。
誰もが、認めざるを得ない状況の造成という事になったのです。
ところで、手塚会長の「家族」としての精神は受け継がれる状況が現れたのです。
会長の意思を受け継いで歩むべき私達の未来が現れたのです。
この九ヶ月あまりの期間、乗り越えなければならない試練を越えてきたのです。
これが、越えられなければ、発展の「要」を失うとことなっていたかもしれないのです。
この九か月の期間、手塚夫人と一緒に、時間を費やしてきました。
全国を周り、全世界に目を向けて、ヨーロッパまで出かけてきたのです。
あっという間に過ぎてしまいました。
夫人が精力的に活動して下さったのです。
夫人が代表に立つ事によって、様々な個性の師範達を一つにまとめたのです。
再び、会長存命の時のように、手塚グループは活気を帯びたのです。
それだけでなく、夫人が手塚グループの草創期に証言を、どこでもして下さるのです。
それは、刺激であり衝撃でした。
それが、今の活動にしっかりと繋がっているのです。
先輩達が、会長共にあり、また反旗を翻した内容が手に取るように理解できるのです。
私自身、草創期の話を聞くにつけ会長の心情に触れるのです。
それが、また力の源泉になるのです。
いつも、夫人と一緒に行動を共にするので、ひしひし伝わる伝統の礎に立つというものです。
この事が、理想の原点になったのです。
大河をなす時には、上流の支流が合わさって、大きくなるのです。
上流の支流の流れは様々です。
谷間に沿って、東西南北、あらゆる方向に流れるのです。
本流を成すためには、様々な事が起こるというものです。
確かに、大山総裁死去の後極真会館は目まぐるしくあらゆる事がありました。
その流れを反面教師として、手塚グループは進むのです。
そして、今の手塚グループは本流をなしているのです。
それも、しっかりとした柱が立っているのです。
この連休も手塚夫人と広島に来ています。
六十一名の交流大会でした。
道場生も新しい手塚代表の愛情に包まれようでした。
各県本部がしっかりとしたベースが築かれて来そうです。
理想と夢に向かってさらなる発展をしようとしています。
私自身、心を震わせながら、手塚グループに投入です。
より理想のグループを目指しての継承になります。