2017年7月28日(八段語録3085)
ヨーロッパ遠征での愛情の作戦

思いもよらぬ手塚会長の死去により、会長の代わりをするようになって、半年を迎えます。
ベルギーでのサマーキャンプに手塚夫人と一緒に来ています。
お互いに、このグループを派手に演出して、華々しくデビューしようとは思わないのです。
どちらかといえば、地味に、一人一人の道場生を大切にするのです。
故手塚会長の主張する家族は、世界中をつなぐのです。
家族である手塚グループは、間違いなく世界につながって行くはずなのです。
そして、このグループの選手として、オープントーナメントに出場させて、目立とうとは思わないのです。
ましてや、他のグループに宣戦布告するような姿勢は、全くないのです。
それでは、如何なる戦略を取るのが、このグループの最良の道であるかというのです。
一生懸命に人を教育して、社会に排出する手塚グループとして成長するのです。
極真空手でありながらも、教育をテーマとした、愛情投入団体なのです。
それが、手塚グループの存在理由なのです。
こうして、ヨーロッパのサマーキャンプに参加してみると、
驚くまでもなく、十分なる指導者が育っているのです。
まして、ヨーロッパの議長であるとユージリアス師範は、人格者なのです。
そして、ヨーロッパ各国のブランチチーフは、議長に心合わせているのです。
さて、世界各国で、現在に至って、十分なる指導者を抱えるようになっているのです。
それだけに、愛情ある教育力を持って、一人の道場生に投入するのです。
決して、有名選手にしようとは思わないのです。
道場生を広告塔にはしないのです。
このような姿勢が、手塚グループの、家族愛に満ちる道場にという発想なのです。
極真空手の普及に努めるのですが、世界の道場を愛情で結ぶのです。
この姿勢こそが、私達のモットーなのです。
愛情がなければ、永続性は全く無いと考えるのです。
それでは、どのようにしようと心がけるのでしょうか。
戦国武将を見習うのです。
織田信長の、桶狭間の戦いは、実に奇襲作戦でした。
その奇襲作戦を敢行するのです。
その作戦こそ、家族と道場愛の作戦なのです。
誰もが、発想することがなかった、極真空手としての戦略なのです。
人材を家族として育てるという作戦なのです。
家族であるからこそ、素晴らしい人材が育つという戦略なのです。
ところで、いつ、その作戦を敢行しようとしているかというならば、
有名選手を排出して、名声を勝ち取ろうとは思わないのです。
最後まで、家族として、信頼できる人材を育てるのです。
地道に家族で教育をするということに原点を置くという、日々の敢行なのです。
これは、真夜中ならぬ、目立たない日々の積み重ねなのです。
この日々は、実は、静かなようでありますが、内面は、嵐吹き荒れているのです。
それが、人間教育であり、子育てのようなものなのです。
子育ては、波乱万丈であり、輝かしいものでは無いことは、両親なら理解できるのです。
このような作戦は、決して楽な道ではないのです。
アルプスのような、険しい道を登ることになるのです。
道場生の、運命を左右するような、命懸けの戦いになるのです。
子育ては、日常でありながら、気持ちは、愛情の全てを投入しているのです。
この半年、このような姿勢を貫いてきました。
真剣そのものの日々なのです。
愛情の投入によって、指導者は育つのです。
技術は、時がくれば身につきます。
人を育てるのに、特攻精神で、死んでも良いというわけにはいかないのです。
私が、死んでも人を生かすという精神なのです。
どれほと、途方もなく時間がかろうも、その時間が問題ではないのです。
自らを犠牲にしても、人を育てるのです。
そうすることによって、後に続く人材が生まれるというものです。
どれほど時間がかかろうが、関係が無いのです。
手塚会長のように、遺言を残してでも、敢行するのです。
その姿勢こそが、奇襲作戦の一旦なのです。
今回のベルギーでの采配は、まさに愛情作戦です。
じっと、指導者の願いに応えました。
それだけでなく、ヨーロッパの各国との面談も行いました。
稽古と審査、そして会議とカウンセリングを重ねました。
どの国の指導者も、心から大切にしました。
その愛情の投入は命がけということです。
これが、これからの手塚グループの発展の礎となると確信しているのです。