2017年5月12日(八段語録3069)
極真手塚グループの理念(9)

第五章 審査・合宿・大会・選手会の充実した教育
第一節 審査・合宿・大会の三本柱
審査
充実した教育をするために、審査会は、大切です。
一年に二回の審査会を持ちます。
夏と冬にありますので、指導者はレベルアップのために、審査会を目指します。
審査会の意義は、道場生を引き上げる事と、級が上がる事で自信を持てるのです。
最後まで、空手道を全うさせるための動機付けになります。
気持の整理には大切です。
また、他の道場とのレベルの格差を指導者が、意識するようになります。
かなり、審査会は緊張します。
竹のような節目になるという事です。
指導者は、審査会に参加して、道場生のレベルを確認しましょう。
それによって、指導者としての動機も正されます。
合宿
一年に二回、審査会と一緒に行います。
合宿の教育内容は、基本的武道精神を確立する事です。
また、空手道を学んで行く為の動機の確認をします。
さらに、空手道に対する習熟度を確認するわけです。
この合宿に参加して、指導者と道場生の関係が強まります。
さらに、道場生同士が助け合うという事になります。
もちろん、自分の級位にあった内容の確認を行います。
この合宿は、遊びの延長ではなく、規律訓練の場になるのです。
大会
新人戦から、全国大会まで、選手会のメンバーに許可します。
ただし、道場生の肉体的成長の為に、一年に五回程度にします。
当然、内部の道場内大会には、全員が出場するのが原則です。;
選手会に対しては、入賞することよりも、道場生の模範になってもらう事です。
大会では、日々の道場での修練で、努力した結果が現れます。
優勝する事だけでなく、一生懸命な姿を表現するのが大会です。
かなり緊張するものです。
それだけに、自分自身を再確認するのです。
さらに、道場生が、家庭や道場で、健全に育成していくのです。
家族との対話と相談ができるような環境が大会という事にも成ります。
勝ち負けがはっきりすますので、親子で話し合うには格好の機会です。
大会に出場していくと、それなりの人格の風格が現れるというものです。
第二節 選手会
 大会に参加することで、特別な広告塔やモンスターを作るつもりは毛頭ありません。
あくまでも、大会に参加して風格を身に着け、社会に貢献する人材を育成するのです。
全国から注目される選手になって、有頂天になるのではないのです。
親の満足の為に、子供を使ってはならないという事です。
選手会のメンバーに願う事は、あくまでも指導者に似ていく事です。
その為に、選手会を指導する指導者は、心して、自らの姿勢を整えましょう。
帰属意識が、指導者になければ、選手会の道場生は、途中で挫折するのです。
その為に、武道を大切に実践するのです。
もちろん、大会は、勝負になる訳ですから、目標を立てて実践する生活をするのです。
さらに、報告・連絡・相談する生活の実践です。
悪に対する分別力もつけるべきです。
心が曇っては、何を行ってもうまくいかないのです。
道場生が、より精神的成長を求めていくのが選手会です。
第六章 結
極真会館手塚グループは、教育、特に「家族」「対話」「自然」をモットーとして活動してきました。
一般社会では、教育の見直しが叫ばれていますが、私たちは、武士道に則った思想、それに沿った教育を行わなければならないと思います。
 あいまいな目的もはっきりしない教育では人は正しく生きられないし、喜びも生まれてきません。
責任者は、組織・目標・スケジュールといったものをしっかりと管理し、環境を整備して、指導することが大切だと思います。
そういう土台の上に、限りなく心を投入して目標に向かって、どこまでも前進していく心を指導していきたいと思います。
私たちは教育を新たにする次第です。