2017年5月12日(八段語録3067)
極真手塚グループの理念(6)

 第三章 指導者の入門者に対する姿勢
第一節 指導者の入門者への責任
 新規でこの道場を訪ねて、入門しようとする、来場者に対しての考察です。
道場の指導者が、今まで積み上げてきた道場の資質を、入門しようとする人に、表現できる機会です。
この道場で何を学ぶことができるかという事を、見学してもらいます。
来場者が、道場の雰囲気で価値を見出すのです。
指導者にとっては、今までの、指導の集大成のようなものです。
それ故に、新しい見学者が安心して、道場に馴染むように、気配りが必要です。
指導者一人で、対応するのではなく、道場全体で、迎えていくことを徹底しましょう。
もちろん、事務局長が、対応しますが、それ以上の愛情をもって、指導者が、迎え入れるのです。
名前を覚えることは、当然です。
そのうえで、新しい道場生を把握して、方向性を決めておく必要があります。
当然、新規来場者のご父兄との、コンタクトも大切にしましょう。
必ず、空手を習わせようとする動機があるはずです。
ご父兄と打ち合わせをします。
そのうえで、父兄との連絡・相談を密にして、新しい入門者が生かされるように、配慮するのです。
その内容は、事務局長を通じて、師範に報告することが大切になります。
第二節 新規来場者に対する指導者の姿勢
 新しい入門者に対する教育は、道場の未来に関わります。
その意味するところは、道場全体の刺激になるのです。
道場を推進していく、原動力であり、車でいうエンジン部分という事です。
道場全体でも、話題の中心になるように心がけるのです。
それによって、今までいる道場生の先輩としての、自覚にも繋がります。
① 具体的な対応ですが、新しい入門者の個性をしっかり理解するように努めます。
入門者に対する、意識が希薄であるならば、道場全体の愛情力のなさを露呈します。
特に、ご父兄の入門者に対する気持ちを大切にするのです。
もちろん、先輩のご父兄に繋げていくことにも、気を配りましょう。
② 新しい見学者は、体験入門を二回するのですが、この道場の空手道に対する、姿勢を話しましょう。
見学者が空手を通じて、成長の可能性を話し、挨拶・礼儀・人格教育を徹底するという事を、全面的に訴えます。
見学者が、道場にどのように参加できるかの環境を把握して、面談により、いつ・どの時間に来場可能であるかという事を把握します。
③ 見学者本人が、なぜ空手を始めようとするのかという動機の確認も必要です。
当然、見学者の生活環境、特に家庭環境を把握するのです。
そして、生活してきている状況をお聞きすることが大切にします。
そのうえで、空手道を通じての、可能な方向性をお話しし、空手道を始める価値を、理解してもらいます。
第三節 見学者の見学後の指導者の姿勢
 
 特に大切になることは、体験入門しての感想をしっかり訪ねることです。
ただ、体験させて、対応を何もしないことになると、入門の可否を掴めません。
絶えず、コミュニケーションが大切なわけですが、ファーストインパクトは大切です。
初めに、確認できなかったことを、細かく話を聞くようにしましょう。
さらに、帰り際に、くどいようですが、空手に対しる印象を聞きます。
ここで、家族の把握ができます。そして、入門の動機を深めることになるのです。
もちろん、次の来場の日程を確認します。
この内容が、事務管理者・事務局長・師範の三者会議の最重要議題になるのです。
新規来場者が、道場を活性化してくれます。
それによって、道場の社会に貢献していく、未来が見えてくるはずです。