2017年3月13日(八段語録3025)
通夜の日

手塚会長のお通夜が、セレモ南流山駅前ホールで行われました
夕方六時からでした。
私が到着したのは、午後二時で四時間前でした。
駐車場に車を停めて、会場に向かいました。
セレモ南流山駅の「天空」という三階のホールでした。
到着したときは、祭壇に生花が飾り付けの最中でした。
準備の最中でした。
まだ誰も訪れていませんでした。
また、会長の御遺体も、安置されてはいませんでした。
早い時間でしたので、当たり前に、お通夜を始める準備です。
この時間に到着しても、何もすることがないということは、承知しているはずなのです。
それでも、ここに会長が呼んでくれているという気持ちなのでした。
ホールの中を、行ったり来たりしていました。
それから、近くのファミレスのガストに向かいました。
こー人、デザートとを頼んで会場の準備を待ちました。
四時近くに、宮城徹師範から、電話です、
会場に到着したということでした。早速合流すると、会長の奥様もおいでになっていました。
それだけに、会長を思う時間が十分にありました。
手塚道場が、松井氏をはじめ、多くの極真の指導者を育成したのです。
しかしながら、過去の歴史は、会長を踏み越えてしまったようです。
会長と共に歩むという道を選択しなかった指導者でした。
手塚道場が二十年を過ぎてから、私は、会長に出会ったのです。
そのような事を会長の口から聞いていたのです。
それ故に、私の一番の志は、会長と共にということです。
夢の見れる人生を歩んでいこうという事を意識したのです。
決して、会長と道を違えないということが、私の決心でした。
大した決心ではないのですが、その決意が二十年以上続いたことになるのです。
手塚道場が、道場生が、会長から袂を別つとう時期を経て、いつしか、会長と共に歩む時代へと変わったのです。
結果的に、会長の人生が変わったのです。
しかし、会長は、一緒に歩まなかった道場生にたいしても、いつかは、自分の元に帰ってくるという事を口にしていました。
ところで、会長はというならば、頑固一徹なのです一度決定したならば、テコでも動かないのです。
それでいて、どの派閥とも対立しないのです。
根底に、博愛精神があるのです。
いつもの会話で、自称クリスチャンであり、私はキリストであると冗談で話していました。
最近、奥様に聞いたのですが、奥様と結婚したいがために、教会に通うようになったという事、そして、洗礼も奥様が好きであった為に受けたという事でした。
今で言うストーカーという事が判明したのです。
それほどまでに、奥様を好きになったという事でした。
それでも、教会の牧師から、奥様が教会に通う事を妨げないようにと釘を刺されていたそうです。
愛情にたいしても、頑固一徹という事です。
それも、浮ついた話など全くないのです。
不倫もなければ、夜遊びもないのです。
潔癖にいき続けてきた会長なのです。
このような人格者が、手塚グループを率いて、今まで、世界と向き合ってきたのでした。
会長は、戦うということから、調和や融合ということで、グループをを引っ張ってきました。
もちろん、環境問題、食料問題、政治の世界とあらゆるグローバルな問題に対しても、強い関心を持っておられました。
個人であっても、エゴの世界では世界に通じないという事を話していました。
民主主義であり、競争社会であることは、間違い無いのですが、今まで以上に身勝手は許されない時代に入ってきたと強調していました。
しかし、お互いを尊重すると精神が確立されなければならないということの話をするのです。一見、都会の生活が、他人を寄せ付けなくなっているようですが、お互いに触れ合うという家族を強調する会長でした。
これからのこの地球村は、まさに礼に始まって、礼に終わるという調和の世界になるという事を語っていました。
そして、手塚グループで、実践してくれたのでした。その手塚会長のお通夜が始まろうとしているのです。