2012年5月20日(八段語録1688)
広島審査会
夜行のバスで東京に到着しました。8時半に羽田で会長と待ち合わせです。一緒に全日空の広島空港行きの飛行機に乗り込みました。久しぶりに会った会長も元気そうでしたが、3月末に入院してステロイドの治療を受けていたという事もあって、顔の表情が少し大きめになっていました。会長も最後の取り組みという事で、大腿骨の筋肉の炎症を防ぎ、細胞が死滅しないようにという治療で、最大の決断をしたのでした。
もちろん、空手道に対する意欲がほとばしっていますから、全身からは、情熱がにじみ出ているのです。今回もハードスケジュールを押して、広島まで来たのでした。70歳を超えて、今も現役であるという事を表示しているのです。今回の審査会に大阪から金師範が来て、一緒に審査会に参加するという事でした。1時に広島駅で合流して、審査会場に向かいました。
そこでの金師範の意欲は、今まで他流派を名乗って活動していたのですが、正式に極真会館手塚グループを名乗れるという事で、勢いづいているようでした。そして、宮城師範の審査会の様子を見るにつけ、基本を重視した指導が徹底されていることに、驚きと関心を示していました。会長も今回の審査会が、他の道場の審査会と比較して、かなり練られているという事を話しておられ、高い評価をしていました。
広島県本部も三年目を迎えているのです。道場生もグリーン帯を筆頭に色帯が目立つようになっているのです。宮城師範と話しをすると、将来に対しての希望に満ちているし、最大限の努力を惜しみなく投入しているようでした。指導者の熱意で、道場生が輝いているのです。そんな様子を見ながら、安心して広島の地を立つことができました。
広島県本部の感想は、師範が努力して得た結果の分だけ発展しているという事です。宮城師範の誠実さ、簡素さ、そして勇気、全て自分を律しているのです。そして、道場生に対する愛情は限りなく深く広いという印象を受けたのでした。今まで、池袋総本部で鍛え上げた、技術と信念が実を結ぶように思えました。経験と思考を正しく用い、宮城師範から多くの内容を引き出しているようでした。当然、決断と忍耐を常としているという事なのです。未来を見つめて戦っている姿に、刺激を受けてきたのでした。