2012年4月23日(八段語録1661)

身体の構造


 生まれたてた赤ちゃんをみると、この子には過去も未来もないように見えるのです。それだから、今を楽しんでいるようなのです。しかしながら、私はというならば、そうはいかないようです。何かしら考え事をしているのです。過去の記憶を蒸し返えすかのように、自分をさいなませ続けているようです。そのような事ではどうするかと問いかけるのですが、この癖を直すのにも時間がかかるのです
 どうも、愚かなことに時間を費やすようです。私にとって、もう既に過去は関係がなく、未来は、未だ到来していない事の筈なのに、愚かなこと極まりないと思うのです。何も躊躇することなく、明日を始める前に、今日を完全燃焼する事を心掛けて終えようと思うのでした。
 ところで、赤ちゃんの姿を見て、時の真価を知らされます。この姿に感動するのですが、私にとって、この姿をイメージする人生は、すでに送ることが出来ないようです。そこで、今を引っ掴もうとするのであり、押さえつけようと試みるのです。そして今の瞬間を楽しもうとするのです。怠けず、だらけず。グズグズすることなく、今日できることを明日に伸ばさないように必死な形相をしようとするのです。
 今日は、人間の構成要素を学んでいます。糖質や脂質、そしてタンパク質で構成されている人体の神秘についてです。糖質や脂質は、主要なエネルギーとして活動のパワーになっていることを学び、細胞を脂質が区分して、10万ものタンパク質が人間を構成しているという事を知るにつけ、偉大な生命維持装置の神秘を解き明かすように感じることが出来るのです。
 そのような緻密な人体を、どのように生かすかという事が、赤ん坊のような心持が必要ではないかという事に思うのです。眠れない夜を過ごすこともしばしばあるのですが、布団の中でくよくよしないで、今何ができるかを考えればいいのだと思うようにしているのです。疲れるのは今に生きていないからだと思うし、眠れなくなるのは、心配して、身体が許容できる範囲で気持ちが行き来していないからだと思うのです。実に身体は、三次元の世界に留まっているのですが、気持ちは、時空を超越しているようです。